食わずに死ねるか その35 寺門の呪い


チャーシューが食べたい時って、ハムみたいなチャーシューが出がちじゃない?もっと角煮っぽいチャーシューが食べたいのだ俺は!ベレー帽ですこんばんわ。


3時間並ぶことで有名な足立区のスタミナ苑へ。



昭和の見た目に反して、値段はしっかり高めです。一人当たり10,000円前後は掛かってしまうと思います。

何故この店が並ぶのかというと、
あの寺門ジモンが一番旨い焼き肉と言っていたり、小渕恵三元総理とか安倍元総理も並んだという事で有名だからです。 もちろん私も並びましたのでリストに加えて頂けますか?

予約を取らないということは、逆に言えば並びさえすれば誰でも食べれるのは、非常に好感が持てる。

昨今のデメリットの無い、とりあえず予約&キャンセルとか、ネット予約優先な風潮が非常に嫌いなので、
食べたいのなら誰よりも早く来ればいいというのは、大分平等。

勢いで行けるし、友人との予定の調整や、天気の予報もしやすいのは助かるよ。3年先まで予約で一杯とか意味不明なので。

ただまあ、金と権力があるのならば
誰か一人を代表で並ばせておけば良いという、抜け穴が用意されてはいますが。

平日とはいえ金曜日なので、どうかなと思ったのですが、2時間前に到着したら大丈夫でした。先に並んで居たのは10人前後くらいでしょうか。あとで合流してくるので最終的に20人くらいには増えたと思います。

食べログとかの当てにならない情報で言うと、55名とあるので最初の席に着くには、その日はあと30分遅くても大丈夫でしたね。とはいえその場合、待つ用の椅子に座れないので立って待つ必要があるです。

この店は常に行列で次の客も並んでいるので、注文は最初に全部一気に頼んでそれで終わりです。追加での肉の注文は基本的には出来ませんです。御飯とかビールとかデザートは勿論あとからでも平気です。


どちらかというと、店が出す肉の方が間に合ってないので、コース料理みたいに待ち時間が出来る感じでした。

我々はすぐ食べてすぐ出ましたが、焼き肉という事もあり、どうしても90分は掛かってしまうので、最初にテーブルに座れないと、最低90分は行列が動かないという事です。

流石に今日は一人という訳にもいかず、友人と来てシェアしてますが、メニューは全て一人前で頼んでます。寺門ジモンのおすすめに盲従しつつも、量が多すぎるので減らしています。


特上ハラミ塩

ハラミは横隔膜らしいですが、もう市民権を得ているので、普通にカルビ・ロースの並びに居ますよね。


上タン塩

逆にタンは舌だとみんな知ってるせいか、食べないという人がたまにいますね。私は基本的に臭いもの以外は何でも食べれます。というかウエっと思う物も好奇心で食べます。 
寄生虫とか有害なものの知識は常に調べる必要がありますけども。

半分だけ焼くべきか、両面焼くべきか? それが問題だ。

薬味が大量に乗ってるタイプじゃなかったので、両面を軽く焼いときました。


牛モツ煮込み味噌 たしか800円くらいで安い

これ美味しいです。よくクチャクチャと噛みちぎれない安いモツ煮がある中で、これは食べやすい。なお頭一つ抜けてますね。もちろんこれだけの為に2時間は並びはしないですけどw


上ロース ワサビ 

多分3,000円くらいかな。美味しいですが、少し脂がきつすぎるかと。若い内に食べないといけない味でした。付け合わせがワサビなのも、そーゆー事なのでしょう。


牛スジ大根

ビーフシチューに入ってるような、箸で崩せる肉でしたねえ。

小食すぎる私には
もうこの時点で腹いっぱいタイムが始まりました!早すぎ俺!!

席が昭和の小上がり席で靴を脱いで胡坐をかくパターンだったので、これベルトが苦しくなるんだよなぁ。


並赤身 タレ

結局こちらの赤身が私の個人の感想としては一番旨かったです。タレというのもあるし、脂が控えめなのも良い。

年を取ると結局だんだん冷奴とかに傾いていくのだ。
やがて全てのおっさんは蕎麦を打つようになる。


ハツのタタキ

ハツは心臓です。タタキとはいっても充分に火が通っているようです。そして量がこれだけという事もあり安かったです。300円くらい。だからとりあえず頼んでおきました。 珍しいらしいですけど、珍しいという以上のものではないかと思います。


ミックスホルモン塩

このセンマイという
気味の悪い皮みたいな部位、私は初めて食べました。コリコリしています。まあ好き好きですね。ただ見た目からNGという人も多いそうです。私もギョッとはしました。どれがどれという説明は早かったので忘れましたが、コブクロとかギアラとか?もあったようですが初めてが多くて分かりません。初めての物では他所との比較も出来ないしw

今回一番食べたかったのはこのミックスホルモン(部位は選べない)で、
これがこの店ならではという物だからです。

ホルモンはそもそもここまで種類を出さないですよね。普通の焼き肉屋では、モツ煮に使う小腸の事をホルモンと呼んでいることが殆どじゃないですかね。要するに、こてっちゃんの部位。

ホルモンも切り方や隠し包丁が入っていたりして、やはりホルモンにこだわりありの職人の店だなと感じましたです。


レバ塩

火を通してくれと念を押されますが、多分レバ刺しとして出しても大丈夫な品質の物だと思います。今は法律で禁止されているので火は通しました。75度で1分以上です。


アキレス腱

これもレア部位なのか、初めて食べました。コラーゲンを食べているような、ゼリー状のぶよぶよした食べ物です。私の好みでは無かったです。酢味噌系。


寺門ジモンのおすすめには、他に野菜サラダ・キムチ・テグタンスープ・杏仁豆腐もマストで食べろとありましたが、到底無理……。4人で来てほんとに一口ずつ食えば行けたのかなぁ。ゴローちゃんじゃないんだからそんなに食べられないよ。


正直言えば、肉の方は一人前一皿2,000円〜3,000円と結構払ってますし、良い肉に関しては叙々苑とそう違いは無いと思います。というか私のバカ舌では見分けられませんw

まあどちらも
ピラミッドの頂点を目指せば、当然一緒の味に近付くのが当たり前だと思います。

なのでこの店の優れている点は、
夜の叙々苑よりは安い。叙々苑にはトリッキー過ぎるホルモンは無いので、ここでしか食べられないメニューが多い。話題作りになる。

寺門ジモンの意見を尊重するならば、これがホルモンのMAXなので、今後は

これ以下のホルモンがまずくて食べられない呪いと、

これ以上美味しいホルモンはもう無いという呪いを頂きました!



ただ、まあ私は普通にカルビ・ロースの方が好きだ。 
ホルモンよりラッセンが好き。