食わずに死ねるか その10 ザギンでシースー
昔ブラックジャックにそっくりな奴が法外な値段で料理をするというパクリすぎなザ・シェフというマンガがあったのですが、意外と面白いから評価に困るんだこれが。こんばんわ。ベレー帽です。
さて、いつの間にやら、その10になってしまった需要があるんだか無いんだか分からない食べ物シリーズです。一番反響があったのが「とろふわプリン」で…まあそれだけでも良しとしましょう。
このシリーズは一度は食ってみたいと思っているもの、またはまだ知られていないベレベスト級の食べ物を紹介するコーナーなのです。…何故かハプニングが起こるのですが。
基本的に私の考えでは、金で買える夢は叶えてしまおうという人生訓です。
例え1万5千円の肉でも一生で考えれば安いもんだと思いませんかね?何だかんだ勿体無いって言って一生食べないまま死ぬ人が案外多いのじゃないかと思うので…。
第一世の中、金で買えない事ばっかりなので叶えられるものはとっとと叶えてしまいましょう。はい、浪費の言い訳終了。
てな訳で今回はTVでもお馴染みの銀座のお寿司屋さん「久兵衛」にお邪魔して来ました。
芸能人ご用達で予算は幾ら持っていけば足りるんだろうと布団を被って怯えていたのですけど、調べてみたら銀座本店の昼間は握りが2000円引きで4000円からあるとのことが分かりました。夜は普通に一万超えます…。
で、行ってきました。
…
日曜は定休日でした。
銀座はオフィス帰りなのか平日しかやってないようですorz
土曜日はやっていたので先日リベンジしてきました。
まず思ったのがこれビル1〜6Fまで全部久兵衛じゃんってことに驚きです。…何というか勝手に岡星みたいな店をイメージしてますた。寿司職人も各階に数名いるし従業員いっぱい。そもそも銀座以外にも数店舗あるし…なんか違う。もっとこういきなり追い返されるくらいに怒鳴ってよ!
握りですから取りあえず料金は安心なのですが、本日の握りの内容は分かりません。メニューも値段は書いてないという視覚弱者に優しい設定です。
まずお通しですがどうしても水かお茶が飲みたかったので
べれ「お茶だけでいいです。」
隣の人はワインでした。高そうです。あ〜。お茶が旨い。
で、事前情報としてここは炙りトロをはじめにやった店ということで有名なので聞いちゃいました。
べれ「あの炙りトロは握りの4000円のコースに入っていますか?」
女中「いえ、炙りトロはどのコースにも入っていません。」
これ食べないと話としてはつまらなくなるので名物は必ず食べないといけないポリシーから
「えーと幾らですか?」
時価なのに、じかに聞く俺!カコイイ!
「一貫2000円です。」
一貫の語源には諸説あるが、江戸時代の通貨単位の一貫からくる説が有力。1文銭を96枚を紐で通してまとめた一貫の重さと寿司の重さが同じという話。だから二つでも一つでも重さ次第で一貫だったりします。近年の回転寿司屋では二つずつが主流だが高いものは1つと統一感も無く曖昧。一皿=一カンという感じ。
勿論ここでの一貫は一つの方なのは言うまでも無いですよね?
で、握りが始まったんですけど、季節もあり内容は固定ではありません。初めに苦手なものも聞かれるのでそれによっても品は変わると思います。
とりあえず全部一編にではなく、順に握っていくので絵的に地味なのですが
中トロでスタートです。
べれ「あの友達に自慢したいんで寿司の写真とっても良いですか?」
大年寺三郎太(仮)「どうぞどうぞ。なんなら私も写りましょうか?」
でも顔は後で消すの面倒なのでうつしてないサーセンwww
やっぱ回転寿司とは職人の技量が違うな。
隣に居た夫婦「あ、私達も記念に写真いいですか?」
…俺が言う前に言ってくれよ。回転寿司でも注文出来ずに流れてるものしかとらない小心者には結構言い辛いんだぞ。
隣の人は間違いなく日本人だな。鳥取から来たそうです。東京に来たからにはどうしても食べて見たかったとか…。
反対側の席にはどう見ても勝ち組の人達が…。
将太(仮)「あれ〜○○さんまだ来てないの?そろそろ来る時間じゃないの?あ〜来た来た。」
う〜む。常連は覚えられるほど毎日来てるようだ。俺が一生に一回で来てると言うのに…。
写真は全部では無いですがこんな感じです。
メモによると
中トロ→シマアジ→アオリイカ→ホタテの貝柱→いくら→中トロ→シジミの味噌汁→カツオ→別注文の炙りトロ→アナゴ(タレ1・塩1)→巻き寿司(タクアン、キュウリ、カンピョウ)
まあ若い成人男性なら全然足りないことでしょう。
え、味ですか? 勿論旨いですよ。回転寿司の金の皿と同じくらいです。
え〜とですね。要するに刺身の寿司は結局のところ細工の仕様が無いんで、誰が造っても同じになるんだと思うんですよ。回転寿司だってご飯は質下げるとすぐばれるんでそれなりの米を使ってますしねえ。
勿論、丁寧な仕事はしていますよ。イクラなどにスダチを下ろして新鮮な風味をつけたりとキメ細やかな工夫は感心しましたし。でも刺身はやっぱり素材です。
差が顕著に出たのはアナゴでした。若本じゃ無いほうです。
これはどんな手の混んだ作り方をしたのか滅茶苦茶うまかったですね〜。
このアナゴを作ったのは誰だあっ!と叫びたくなるくらいに。
で、例の炙りトロですけど
2000円が一口で…。そういや2000円札って昔あったよね?無かったかも。
あったかい寿司ってのもありで旨いけどね。でも2000円の価値は無いかなあ。
最後は巻き寿司なのですけど、隣は1つ上の6000円のコースだったみたいで卵がラストなんですよ。俺のは無し。
で、卵って何となく通っぽいじゃないですか?とりましたよ。別注文で。
…美味しい。なんか甘くてそうプリンみたいだ。何なのこのまろやか感?聞いてみたところなんか海老のすり身とか色々してるそうです。う〜む通っぽい。
今回はかなり満足しました。無茶な別注文をとらなければ4000円ですから、記念日的な日なら十分出せる金額ですしね。
俺は久兵衛記念日かなあ。
ちなみにレシートが無くて内訳不明の明朗会計でした。卵は推定600円です。