旅ベレ フランス・ドイツ編
その4 姉妹都市



わが名はジャン・ピエール・ポルべれフブラボー、オー、ブラボー

ポルナレフはあれでもフランス人です。


それはさておき、パリ市内を離れてモンサンミシェルへ向かいます。

この旅の30%くらいはここが目的なんです。というのもそこはフランスの西の果て。パリからバスで4時間。TGVを使っても2.5時間+結局最後はバスで1.5時間ですので時間は変わらない訳で。まあどんだけ法定速度守らないんだと言う話でもあるが。

ここまで離れてるとちょっと個人で行くのは大変+現地の日帰りツアーでは
泊まらないと夜景見れないので論外。てな訳で要するにこれはツアーで潰しておきたいなと。仮にもう一度フランスに行く事になった場合、モンサンミシェルなければパリ市内だけで添乗員ツアーじゃなくて飛行機とホテルの手配だけで後は個人行動でいけるわけですよ。

まあ実際には結果としてフランス・ドイツにはもう満足したので行く事はないでしょうが。




おおおおおお、見えてきた! っていうかここで一回バス止めろよ。俺は1/8000ssで撮ってるから大丈夫だけど他のツアー客はコンパクトカメラだからぶれてる筈だぞ。

あと5kmもないな。でけえ。そして2km手前から無料のシャトルバスに乗って



着いた!これだよ。こっからは歩きです。

まあ
正直かなり陸地だが、これはまあしょうがない。100年前に堰き止めてしまってから2mも砂が溜まり満潮干潮関係なくこんな感じだ。2015年に橋をかけて砂をさらっていく予定だそうだ。

オーラは…

うん、悪くない。

アンコールワットと富士山には負けてる
…が、ルーブルとベルサイユには勝ってる。これは相当だぜ!来て良かった。俺ランキングでは黒部ダムと同格だぜ。




入り口は一つしかないのでみんなここ通るのですが、上層部までの通路は土産物屋さんになっています。

人が多いな。この感じ…どこかで?

嗚呼そうだこの感じ。
ディズニーシーだwww

テーマパーク感がすげえあるよここ。まああっちは壁一枚でこっちは中身と歴史が詰まってるけどもね。人によっては江ノ島みたいと感じるみたいです。

見ての通りの快晴でもある。こればっかりは
俺の日頃の行いの賜物でしょう。



そして今晩はこの参道にあるプーラールおばさんの宿に泊まります。なんと一番立地の良いホテルじゃないか。島内泊か対岸泊はツアーしだいで事前に決められないので本当にラッキー。



江ノ島のようなエスカーはなくひたすら階段を登っていく。海面からの高さは150mです。300段くらいでしょうか。まあよっぽど足腰悪くなければ大丈夫だし、最後まで行かない人は多いとか。

さて聖堂の中に着きました。



おお、いいじゃない。

一番上層部はラ・メルヴェイユ(驚異)という中庭で



ここは何故かアンコールワットの中央祠堂の頂上に似ています。



プロトタイプ 島自体は80mの高さがあります。

聖堂にはひらけた展望台のようなところが。西のテラスです。



みよ。あれが大西洋だ。ご覧の通りそんなに水には囲まれていません。

おや砂浜に黒い点のようなものが…。



人でした。



周りには当然何もないわけで…素晴らしい。

でもこれ海だったら更に凄くね?水がくるのはもう6時間ごとの干満じゃ全然絵代わりしなくてで、月1の満潮でもまだ駄目でもう年2位のの大潮じゃないと駄目みたいです。もうそうなったら世界中から来るからお金持ちしか宿取れないよね…。

まあ2015年の工事後がベターなんでしょうけどね。私の場合、自分自身はまだ元気だろうけども、親が元気なうちってのが難しかったので…そのうち介護だの病院通いが始まったら長期休みなんてねぇ。まあ行ける内に行くしかないでしょうよ。現に今、エジプト情勢が悪くていけないとか何があるか分からんよ。

さてここでホテルの場所はみんな分かってるので、解散、自由行動になりました。まあ買い物して写真とってホテルで夕景〜ライトアップまで休憩しようと思ってましたが…

余裕の迷子です。普通にストレートに帰るつもりでしたがどうやら城壁を撮ってる間に本コースから外れたらしい…。

そして迷ってる間に足をつって困ってる人が居ました。

世界遺産で地べたに座り込み、足をどっちに曲げるが分からず悶絶している独りの男。

HAHAHA馬鹿な…
そんな日本人居るわけないよ。

で、ホテルに一度戻りまして



部屋はこんな感じ。すげえ立地だ!
通りに面してるじゃん。ブラボー。

夕食を食べて、それでも夕暮れまでは大分時間があるので荷物の整理と写真の整理とかしてました。

21時になりましたので行動開始です。



夕焼けだ!てか遅いよ!

今まで敢えて触れませんでしたがヨーロッパの日没とか時差について説明します。

まず緯度は北海道よりも北です。ですが日本人が想像する白夜的な物と日没とは今回は関係ありません。それはもうっとずっと北の場合です。実際に問題になるのは経度の方です。

ユーロ圏が経度を無視して時間を統一しているのが原因です。例えばドイツとフランスでは本来一時間時差を付けるべきなのに強引に同じにしているので西に行くほど無理が生じてます。まあそれは日本でも北海道と九州では1時間くらい日没時間違うんですがね。
その時差の無理で+1時間は早く?なっています。いやモンサンミッシェルはパリよりもずっと西ですから+2時間くらい進んでるのかもしれない。

で、これにサマータイムを導入していますので更に一時間早くなっている。

ですのでこの5月3日の日没時間は21時30分予定でした。実質と言うか昔ならこれ普通に19時30分だった筈です。東の方に合わせてるから3時間くらい時間進んじゃってる。太陽に時間合わせろよ。
電波とか政治に時間合わせてもしょうがねえだろ。

で、とにかく私は夕焼けと夜景全部撮りたいので、三脚持って走りました。まず上はもう閉まっているので有料の内部にはもう行けませんが、



城壁までは行って、モンサンミッシェルが西に影を落とす写真を撮ってきました。



そしてダッシュして!下まで行ってパシャリ。



参道ももう宿泊客ぐらいしか居ないので落ち着いた良い雰囲気だ人そのものが居ないので治安は抜群だ。



ギリギリ間に合った!

そしてこの堤防のシャトルバスに飛び乗って対岸のビューポイントへ。

そう、島内に泊まってるんだけど結局、対岸まで出たんです。だから対岸泊の人も別にそんなに変わりは無いんですよ。



バスに乗って2km先の対岸に着きました。


これがビューポイントの橋の上からです。日が沈んで暫しマジックアワーなのと、三脚に変えて設定をいじったんでまだ明るいですね。



と、何て地道な作業なんだ…。

こんなん絵葉書のほうが綺麗に撮れてるのに!

かっちり一時間掛かりました。寒くて辛い。そして他はカップルしか居ないのだぞ。しかも日本人ばかりw 凍死よりも孤独死を心配するよ!

ちなみにまあそこそこ撮れては居るんだが、正直結構ぶれています。というのも対岸のビューポイントが橋なんだけど、吊橋みたいな強度だから
人が通ると揺れるんだ!
馬鹿野郎!20秒止まってなきゃいけないんだよ!

微速度動画にしようと思って大体1分に一回で100枚くらい撮ったんだけど、動画にするとカタカタ動いちゃうんだよ。
見事に失敗した!
うーむこれなら移動して色んなアングルから撮ったほうが良かったねぇ




23時最終の、島に向かうバスに乗って近くからパシャリ。

ガイドさんによるとこの時間はタイミング最悪の干潮でした。
満潮は朝の3時との事。

いやいやそれは…



3時だ!さあ行くぞwww

普通に寝られなくて起きてたから出たよ。何しろ通りに面してるから外の音がうるさいwww
それに伝統的ホテルなので設備が古く、お湯が出ない(ツアー客に聞いたら俺の部屋だけだったw)隣のトイレや、階段歩く音が響くし、朝の4時からフォークリフトがすげーうるさいし
神経質じゃなくたって寝られねーよ。島内泊も良し悪しだぜ。





おおう。何だよ、夜通しライトアップじゃないのか。
消灯中。
で、水は押し寄せてきてるの?


いや…ていうか
真っ暗と霧で何も見えないwwwただ来てない事は確かです。



近くまで戻ると街灯のところだけ見えますね。上層部は真っ暗だ。



さあ
何の成果も無くホテルに戻ろう。

ああ、この感じここはまるで厳島神社の宮島のようじゃないか。

宮島でも島内に泊まり夜に徘徊していたのだが雰囲気がそっくりだ。雰囲気はいいんだが結局店がやってないと言うね。 そしてその時も単独行動だ。寂しいだの何だの言ってますが結局自分は独りが大好きだ。国内でも海外でも気が付けば行動は一緒だ。



厳島神社は鹿の楽園だが、
モンサンミッシェルはネコの楽園だ。おお、ネコ集会だ。実在したのか!

さて、実際にここモンサンミッシェルと厳島神社のある宮島・廿日市市は
姉妹都市の提携を結んでいます。

どちらも世界遺産だし、共通点も実際多い、これは正に姉妹都市と言っても誰も文句は無い。

他にデトロイトと豊田市とかあって、
まあ分かるというのが姉妹都市。

ただし群馬県沼田市てめーは駄目だ。



ロックハート城で、あのノイシュバンシュタイン城のフュッセン市と提携はちょっと厚かましくないかい。ついでに言えばあの辺の田舎道が日本ロマンチック街道てのもちょっとどうかと思うぞ!

いや好きだけどなロックハート城。


これが正しい姉妹都市。

しかし
やっぱり絵葉書最高だよな。年に一回の日には行けないし、何より空撮とか無理だしw


俺の妹が、海外まで重い一眼と三脚持って行って寒さに震えて小便我慢しながら撮影に失敗するはずない。