洋ピンのひみつ2
文部省推薦図書 日本外国語大学名誉教授 派炉 出井 著
派炉博士「良い子のみんなたち、こんにちわ。」
洋子・洋太「こんにちわ。」
派炉博士「今日もみんなたちと一緒に「洋ピンのひみつ」の旅、レディゴー!」
洋子「その前に博士、どうして更新が遅かったの?」
派炉博士「…レディゴー!」
派炉博士「まずはストーリー解説からいこうか。
コンピュータに支配され、すべての性行為と性的妄想が禁じられた近未来。しかし、人間本来の欲望を禁じることなどできるはずもなく、市民たちは地下に潜り、取り締まりの目を逃れてひっそりとセックスを楽しんでいた。新風紀機構(NMC)の空想犯罪特別捜査官ゼータ警部補は、市民たちのモラル低下の原因となっているカリスマセックス伝道師、マダム・フェティッシュを取り締まるため、彼女の組織に潜入する。しかしそこで彼女自身がいつのまにかセックスの虜となってしまうのだった…。マダム・フェティッシュの正体は?意識を持った謎のコンピュータがとった意外な行動とは?」
洋太「博士パッケージの右上の「それは、まだ究極の性の旅。」でっかく書いてあるんだけど日本語になってません」
派炉博士「うむ。キャッチコピーから飛ばしているな。「まだ究極」という最新の形容詞を使っておる。」
洋太「僕はただの誤植だと思うんだけど?」
洋子「あんたバカァ!?誤植って言ったってあんな目立つとこの誤植が見逃される訳ないでしょ。DVDを商品にするのに何人の人間が関わってると思ってるの!?」
洋子「でかい会議室で幹部役員を集めて企画会議をするのよ。想像してごらん。ネクタイ締めた背広組キャリアが熱いプレゼン合戦でタイトルを決めるさまを。そうやってマーケティング理論やらなんやらも考慮して選び抜いたキャッチコピーなのよ。」
洋太「ごめんなさい。」
洋子「それじゃあんた、「未来性器ラブジル」が未来世紀ブラジルのもじりだってこともわかってないでしょ!?」
派炉博士「テリーギリアム監督のマイナーSF映画じゃな。SFマニアならブレードランナーと2001年とそれは基本じゃよ。洋太君はもっと色々勉強した方がいいな、洋ピンなんか見てないで。」
洋子「でも次の作品いくわよ。レディーゴー!」
洋子・洋太「博士ここは?」
派炉博士「ここは大人のためのテーマパーク「エロティック・パークじゃよ。洋太君にはちょっと早かったかな。」
洋子「なにげに3なのね。」
派炉博士「うむ、大ヒットポルノシリーズの最新作じゃ。」
洋子「前の2作は?」
派炉博士「すまんが資料が集まらなかったんじゃ。」
洋子「大ヒットポルノシリーズだから売り切れちゃうのね。」
洋太「本当はヒットなんかしてないんじゃないの?」
派炉博士「さあ解説じゃ。
そのあまりの淫らさに立ち入り禁止となっていた大人のテーマパーク「エロティック・パーク」だが、その快感を体験しようと近づく者は後を絶たなかった。テリー達を乗せた小型飛行機もそんな好奇心から近づいたのだが、その時巨大な黒い影に襲撃されてしまう。!!バイオ技術で蘇った恐竜とアマゾネス軍団が人間を襲う大ヒットポルノシリーズの最新作。しかも今回は恐竜が性欲3割り増しの淫獣にパワーUP!恐怖と欲望が入り混じった新たな興奮があなたを襲う!「ハメナプトラ 黄金のフェラミッド」「エロ猿の惑星」等パロディの制作を連発して洋ピン界のティム・バートンと評判のジム・パワーズが監督しそのオタク的才能を存分に発揮している。」
洋太「あまりの淫らさに立ち入り禁止になっていたってなってるけど、どんなテーマパークなの?大人のテーマパークになんで恐竜がいるの?」
派炉博士「馬鹿モン!恐竜は男のロマンじゃろうが!居たっていいじゃないか!」
洋子「そうよ外人は犬でも馬でもなんでもありなんだから恐竜だってありよ。なんか文句あるの?」
洋子「しかも今回は恐竜が性欲3割り増しの淫獣にパワーUPしたのよ!」
洋太「(…どうやって測定したんだよ。しかもパワーUPってポケモンじゃあるまいし。)」
洋子「何か言った?」
洋太「ううん、何も。」
派炉博士「監督は洋ピン界のティム・バートンと評判のジム・パワーズか。これは期待できるのう。」
洋太「あの…洋ピン界って何?」
洋子「はぁーそんなことも知らないの?いい?世界って言うのは、神々の住むアースガルドと巨人達の住むヨッツンハイム、人間達の暮らすミッドガルドそしてアメリカンな洋ピン界と決まってるじゃない。」
洋子「ついでにいうとティム・バートンはアメリカのオタク監督で代表作は「シザーハンズ」「ナイトメア・ビフォークリスマス」「マーズアタック」「猿の惑星(新しいほう)」とかで超有名。勿論ジム・パワーズの方が有名だけど敢えて比較するならってとこね。」
洋太「…で、ジム・パワーズが洋ピン界のティム・バートンって呼ばれてること、ティム・バートンは知ってるの?」
洋子「名誉に思ってるに決まってるわ。…多分。」
洋太「最後にもう一つ聞かせて。最強の亀獣ピストンザウルスと貝獣フェテラノドンが出てこなかったんだけどどうして?」
派炉博士「出てたよ。恐竜図鑑を見ればちゃんと
ピストンザウルス 白亜紀後期 獣脚亜目カルノタウルス科目ティラノサウルス科
フェテラノドン 白亜紀後期 翼竜目プロダクティルス亜目
とちゃんと載ってるから後で見返してみるといい。心が清ければきっと見つかるよ。」
派炉博士「それじゃ次、逝ってみようかの。今日の最後の作品は2本まとめていこう。」
派炉博士「どうじゃー!!」
洋子「まあ凄い!」
洋太「…ってただエロ付けただけじゃん。ダジャレにも何にもなってないよ。」
派炉博士「オチも付いたところで今日はここまで。また来週。」