まんが道はここから
富山では紅ズワイ、白エビ、ノドグロ、寒ブリしゃぶ、氷見牛、鱒の寿司などひたすら名物を食べましたが、結局深海魚のゲンゲの唐揚げが一番ンマーイ。 観光客食べないので安いし。ベレー帽です。こんばんわ。
まずは軽いジャブでA先生の新聞社時代の
富山新聞の社屋です。 勿論部外者は入れませんので遠くから見るだけ。
日上や変木さんは定年まで勤めあげたんだろうか? というか日上は実在するのだろうか。
あの顔は、ウラミハラサデされ顔だったからなぁ。悲惨な末路かもしれない。
誰も写真撮ってないし、なんなら富山市は藤子推しはしていません。
富山が推してるのはNBAの八村塁です。
いや、そうかも知れんけどさ……
そして翌日移動して伝説の高岡の地へ。 ようやくここへ!
ブッダで言うルンビニ! ムハンマドでいうメッカ! そして藤子両先生の聖なる地、高岡!
うむ。まあまあ満足。
低くていいからブロック塀で三方を囲めばいいのに。
空地ではなく公園なんです。 大変広くて公園遊具も沢山あるので、なんで土管で遊んでるん?って感じになってます。 普通に子供じゃない住民が犬の散歩とウォーキングしてました。早朝なので。
ここ非常に立地が悪く、バスも時間一本しか無いですが、案内では徒歩15分とのことですが、とてもそんな感じじゃなかったです。歩いたら40分は掛かりそうでした。タクシーで1,500円くらいです。
何でこんな不便な場所に……と思ったら目の前に
昭和ノートの学習帖の工場がありました。ああこの企業の寄付で出来た公園かぁと。 じゃあしょうがない。
勿論私が寄付するのならこんな中途半端じゃなく漫画と全く同じに再現しますけども。
人食いハウスを置いてな。
タクシーを呼んでまた高岡駅に戻ります。
うーむ。富山ブラックが気になる……。
それにしてもおかしいな。ドラえもんはアジアで絶大の人気で(何故かアメリカでは人気ない)
インドネシア3億人、ベトナム1億人、タイ8000万人の80%以上がドラえもんが好きと答えているのだが?
ドラえもんファンらしき人、俺しか居ないのだが? みんな川崎に行ってしまったのか?
ま、まあ富山まで来る人は余程のA先生ファンの方なのだろう。私はどっちも同じくらい好き。
スケジュールの都合で高岡を離れ、次はA先生の御実家のある氷見へ向かいます。後でまた戻ります。
狙ってはいませんが、ハットリくん電車がきました。
氷見市は回るところがこまごまと多いので、レンタル自転車を。
まあ、何もかもが何処かの町おこしの真似になりますが、前例のない事の出来ない地方自治体ではこれが精一杯でしょう。
一番下の写真は毎時に動き出す、からくりハットリくん時計です。
うむ、これはショボイww
A先生の御実家であり生家である光禅寺です。寺育ちなので肉類が食べられないサラダくんなのは余りにも有名。寿司屋でかっぱ巻きを食いまくろう!カッパカッパ!
本来ならここに手塚先生から譲り受けた宝具の、テーブルがある筈なのですが、コロナ8波ということで見学不可でした。コロナ前は普通に見学できたそうです。ここではお守りも売って無くて石像のみです。お守りは潮風ミュージアムに売ってます。
潮風ギャラリーはA先生の原画などが見れるミュージアムです。一階の原稿は撮影禁止なので2階の写真なのですが、二階は殆ど撮るとこないです。一応貴重な新聞記者時代の広告絵とか似顔とかありましたが。
これはドーンされてグニャーする私。 まあ、正直言って氷見はアクセスが悪いのと、私は原画だけの展示あまり好きじゃないので、人には勧めないかな。なにしろ「まんが道」に氷見は全く出てこないので。
ハットリくん巨大壁画ってこれかなぁ? 観光案内書で貰った地図にはここだと書いてあるのだが?
この手の町おこしの問題は、予算が無いのには同情するけども、問題は愛もアイディアも無いというところでしょうか。
私は銅像には全く魅力を感じない人間ですが、それにしても満賀道雄の像が無いのはどうなんだよ?
グッズは……プリントネクタイとかハンカチとかキーホルダー……。
個人的にですけど、デジタル復刻チベットスパイ戦とか、足塚の印鑑とかさ〜。ファンから幾らでもお金取れるでしょう?
ユニクロのジャイアンセットとか、予約してすぐ買ったし!
キャラクターグッズじゃなくて劇中に出てくるもの売ってよ。相手はクレカ持った大人だよ?
光禅寺のお守りだけ買いました。 あと空港でしずかちゃんの入浴剤も買いました。
氷見を粛々とこなして、再び高岡に戻りました。
満賀道雄が覗きと間違われる銭湯があった場所です。養順湯は名前は残って焼き肉屋になっています。ブクブク。
あの有名な文苑堂書店は駅前にあったそうですが、閉店しました。
とはいえ、閉店はその店舗だけで文苑堂自体は北陸では大手書店チェーンで100店舗以上あるし、TSUTAYAとも提携してレンタルビデオもやっています。 え、あの親父!やるなぁ!
この前で夜中に霧野涼子と不倫相手がキスしていたのは、余りにも有名なシーンなので、とうとう俺もここに来たかと!まさに聖地巡礼の醍醐味!
高岡大仏には一切その藤子不二雄押しが無いのが、非常にプリミティブで、ああ、富山県民というか高岡市民は商売が下手なんだなぁとしみじみ思うのと、俗化されてなくて実に良いなと思う気持ちの半々でした。
ゆるキャン△やヤマノススメの聖地巡礼をしてるというか、家から車で行ける距離で偶然そうなってしまう事が多々あるのですが、あれが狙って実在の場所を写真おこししてるのが凄く俗っぽいのと比べると、A先生が観光になりうることを全く想定していないのと、また高岡が全く商売っ気を起こしていないのが、実にリアル。
そして何より満賀道雄ことA先生が、実在の人物なのが凄い本物感ありますなあ!
だって、リンちゃんとか、ここなちゃんとか西住家元って絵じゃん?
本当にここに藤子両先生が生きて通ってたんだよなぁと、五体投地するのです。
そして今知ったのですが、霧野涼子のモデルの人、自殺して無くて御存命でインタビューに応えていたとか!
そしてA先生とは一言もしゃべったことないという衝撃の事実が!
え、意外とフィクションなの?あの漫画。今まさに30年振りに割とショックを受けています!
そしていよいよ一番見たかった聖地へ移動します。
うおおおおおお。
ここが例のまんが道の二ツ山のモデル!劇画大介が宝島もって寝てた場所!
そして同時にのび太の裏山のモデルでもある!(練馬説もある)
なんにも紹介版とかねえのな。誰も居ねえし。
メッカのカアバ神殿くらい人が集まっていると思ってた。
日曜なのに俺が独占していいんだ。スゲエな高岡。
多分ここ、まんが道の時代の頃から人気の少ない丘だったのかもしれない。公園自体は散歩の人が沢山いるのにここには来ない。
他にもこの古城公園には
竹葉さんとのデートの石碑、相撲を取った土俵、新年の射水神社、後年できた手塚先生やトキワ荘の人達も居る絵筆塔。もあります。
そして北の出口の先まで足を延ばすと、
F先生の母校とA先生の母校があります。ただ学校関係者以外は入れません。コロナとか無差別テロ前なら入れたかもしれませんが、今のご時世では無理でしょうね。
本来ならば、この近くに定塚小学校があってそここそ聖地中の聖地だと思いますが廃校になりました。どこかと合併したとか。
無いものは仕方ないので、ドラッグストアで買った肝油ドロップを食べる。
アンマーイ! (いうほど甘くない)
そして最後に藤子不二雄ミュージアムです。これはまあ成功してから建っているので、聖地というにはあれだけど、でも見る!
撮影禁止の他に、ネズミの入館をお断りしますとか、粋なことが書いてあります。
最初は反射幻燈機のレプリカとF先生の御実家の写真アルバムからスライドショー。 多分だけど川崎のミュージアムと入れ替えたりしてる?見たことある気がする。
ん?んん?
あれ?これもしかして?
F先生限定じゃん!
は?二人で一人の凸凹コンビなんだが?
おれとおまえはまんがだけの友だちじゃないはずだ!
という才野の名言を知らないのかよ!
すげえ萎える……というか本当に気付かずに来てしまった。
高岡まで来る人って、まんが道の読者しか居ないのに!
詳しそうな学芸員さんがいたので聞いてみると
「今はお二人共、別会社なので大人の事情です」
もちろんその場の話で公式見解ではありませんが、一番聞きたくなかった言葉。
確かネットの噂だと、A先生のお姉さんと、F先生の娘が険悪らしい。
今にして思えば、氷見は縁があるからA先生だと思ってたけど、高岡はどうもそう単純な話でもないらしい。
高岡はF先生だけ、というかドラえもんだけ推してるっぽい。契約で。
うわぁ。なんか色いろ歯痒いと思ったら色々大人の事情もあるのか〜。
SF短編とまでは言わないが、せめてキテレツ大百科くらいは全国民知ってるのに〜。
そしてA先生のまんが道の過小評価よ。そりゃあA先生の漫画は全く面白くないけど、まんが道は別だろ。あれはドラえもんと並ぶレジェンド。まんが道より面白い漫画を俺は知らない。
ドラえもんの世界5億人以上居るファンとは数が違うけど、後に続く漫画家の全ての人生と、芸人や音楽など創作系の全てのクリエイターに多大な影響を与えているので、鉄腕アトム、ドラえもん、ワンピースなどファンは多いけど別に人生は変わらないのと違い、キャプテン翼がイニエスタとかネイマールとか、人生を変えてしまう系の能力者のトップが我孫子素雄とまんが道なのです。なんなら高橋陽一だって読んでるだろ。知らんけど。
ま、俺が高岡の観光の改革を任されてもそれはそれでマニアック過ぎてしまうのでしょう。
失意の下、空港へ帰ります。
山形おいしい空港じゃないんだから……コナン空港あるんだし、こんなん富山魔太郎空港でいいだろ。薔薇の柄のデザインの空港でさ。
富山のお土産は、ド定番の鱒の寿司ではなく、これにしました。
藤子両先生が、手塚先生への手土産として持って行ったのがこれだったので、勿論購入。
食べてみると、この飽食の時代においてもまだ食べたことの無い食感の未知の食べ物でした。ジェネリック萩の月以外にちゃんとしたお土産がまだあったのかと衝撃でした。流石。