偽物を見に徳島まで
徳島駅から商店街へ歩いて行ったらホームレスに金の無心をされました。徳島スゲエな。ベレー帽ですこんばんわ。
四国はオーストラリアとまでは言わないけどかなり巨大な島?なのでよく1回で全部回ろうとする人が居ますが社会人には不可能です。
という訳で今回は徳島のみです。
徳島と言えばオーシャン東九フェリー!と答える頭が船すぎるアレな人も居るらしいですが、一般的に徳島と言えば…
狸?
いや日本三大奇矯の祖谷のかずら橋?
正解は大塚国際美術館です。(断定)
何がそこまで凄いのかと言うとまず料金かな? 日本で一番高い美術館です。3240円もします。
そして本物は一枚もありません。
全てが偽物の美術館と言うのは世界にも他には無いんじゃあないですかね。
入館して最初の展示がまずこれ
おおお、スゲエ。 ヴァチカン市国のシスティーナ礼拝堂!これを見に来た!
私の数少ない自慢で、これは現地で見たのですが、実際の本物はもう少し暗いのと写真撮影およびガイドが禁止されているというか5分おきくらいでシーッ!というアナウンスがなって静かに見なくてはいけません。 ですので事前に外で小さい絵を見ながら解説を先にしてもらってから、何時何分に右の団体専用の特別出口から出てください。間違ったらもう会えません。中に入ったらガイドも声を出せないのでくれぐれもお願いしますみたいな変な緊張感もあるのです。スリは居ないと思うけど…日本じゃないから警戒はしないと。
ここでは写真撮り放題。 現地でこの部屋だけ撮ってはいけないのは当時修復費用を出した日本テレビが権利を持っているからだという噂です。
まあそんなこんなでここでリベンジするつもりだったのです。というか本来ならもっと早く徳島に行く予定もあったのですが本物見る前にこれを見るのはまずそうだw という理由があります。
しかも本物では通常不可能な2階からも見ることが出来ます。
この皮を剥がれた聖バルトロマイがミケランジェロの自画像と言われていますね。
この地獄で蛇に大事なところを噛まれている男は当時、ミケランジェロにこの絵、裸ばかりでけしからんとクレームをつけた儀典長の顔をしているそうですw
というか実際問題本来ミケランジェロは腰布書いてなかったっていうんだから、どっちかというと儀典長の方が正しいよな。
というかマッチョ好きなホモで有名なミケランジェロに頼めばそらそうなるだろうよ…。
他にこの美術館の1Fは環境展示が多く、実際の場所自体を再現してるので、このスクロヴェーニ礼拝堂も売りの一つです。
ただこちらは私は行ったことがない場所なのでそんなには… まあ凄いんだけども。ここはあまりツアーでは行かないので一生本物を見ない人が大半かと。多分イタリア人でもパドヴァは行かない人多そう。
あと以前調べたときは、というか今でもHPにはこういった環境展示の撮影と本人が写ってる記念写真はOKで、作品単体のみの写真はNGとなっているのだけれども…
額縁も入れればOKという解釈をしているサイトもありましたね。
でも念のため人物を入れた記念撮影ということで私独りなので、小さい1/12ドールを
記念写真代わりに持っていってこれと絵画で撮るつもりでしたが、受付に聞いたところ、もうその面倒な決まり無くなったそうです。
そりゃあれだけ観光客いて、外国人もいっぱいいてその決まり守れないよなぁ。 最近は何時の間にか川崎の九龍城も撮影OKになってたし、どこもスマホとSNSの普及が早すぎて対応が追い付いていないねぇ。
↑こちらのポンペイの秘儀荘の壁画は、これも私は実際に見ているのですが、実際の現場の写真はこれ↓
おお、良く出来てるじゃん。これ本物はここに立ち入り禁止のロープがあって中には入れないで覗く方式なんです。
あととにかく実際の現場は団体ツアーなのでゆっくり見る時間ないですからねぇ。
ここの作品は陶板画なので凹凸が分かるまで近づいてみても、何なら触っても良いそうです。
このポンペイの壁画とアレキサンダーのモザイク画は私、ポンペイ行ったのに見れてないんですよね。これは本物が現場の遺跡じゃなくてナポリの国立博物館にあるからなんですが。
あとはこういった超ド級有名作品が目白押しで
モナリザが原寸大でじっくり見れるってのも利点ですか。とはいえ絵画はまあ何というか、あ、これもあれも進研ゼミで教科書で見たことある! という感情ですかね。 あとは、これルーブルで見た!とか海外旅行自慢が出来るw
とはいっても絵画とかは結構、日本に来るので例えばモナリザだってミロのビーナスだってツタンカーメンのマスクだって一度来てるんですよね。生まれてないけど。
この大塚国際美術館は国際だからあるのは外国の絵なんだけど、陶板の説明用にこのキトラ古墳の壁画があるんだけど、日本版の陶板美術館も作って欲しい。日本だと動かせない壁画とかは少ないけど、絶対秘仏だとか72年に一日だけ公開とか、現地に行っても見れないの多過ぎるで火事とか津波に会う前に保存してほしいわ。
という事でここには東京大空襲で燃えたはずの幻のひまわりもちゃんとあります。
こちらのエル・グレコも戦争でばらばらになっているので衝立の状態での展示は世界でもここだけだそうです。
裸のマハと着衣のマハの同時展示とか
修復ビフォーアフターとか、
門外不出のピカソのゲルニカがあったり
モネの水連が、作者の希望通り自然光で見れるという、まさに偽物でしか出来ない素晴らしい展示なのです。
問題は広すぎること! 普通に全部見ると館内を歩くだけで4km以上になるそうです。
時間としては通常旅行ツアーで1時間。美術鑑賞がテーマのプランだとゆったり2時間〜3時間とってるツアーもありますが、私普通に開館の9:30から閉館の17:00までいましたw 途中渦潮で一時間とご飯を30分休憩しましたけども。 これ東京にあれば年パス買ってちょっとずつ回るんだけどなぁ。
そうそうリピーターは居ないだろうから大抵の人がシスティーナ礼拝堂であれほど写真撮ってたのに、後半のウォーホルとかの現代美術とか明らかに疲れていてもう立ち止まらないし写真撮らないですからねw まあ現代美術は俺も全然興味ないってのもあるけど、あからさまにみんな疲れているw デザインフェスタの4Fみたいなものです。
つ、疲れた…
しかし今まで行った美術館・博物館では千葉のホキ美術館と並んでツートップです。
徳島からは以上です!
いや、実際は鳴門の渦潮失敗とか、眉山のロープウェイ運航中止とか、徳島ラーメン、徳島バーガーとか阿波踊りとかufotable cafeの衛宮さんとか、一通りやることはやったけども…まあ大塚国際美術館だけでいいかな。徳島は。 かずら橋は行ってないからあれだけども、地理的に香川のこんぴらとまとめたから方が良さそうなんですよね。
最後に唐突に徳島クイズ!
徳島空港には他の空港にはない特殊な設備があります、それは何でしょう?
お遍路さん用の休憩所・更衣室ですw