昆虫を見に東大へ
東大の赤門をくぐると、賢くなった気がするよね?ベレー帽ですHello Everybody
東大総合研究博物館に行ってきました。講堂とか学食は行ったことあるけど博物館は初めてかな?
東大の博物館と言うとヤクザの皮を剥いだ刺青の皮膚標本があるという都市伝説があるよねぇ。ブラックジャックに載ってる。
まあ、実在するんだけどさ。このブログに記事アリ
医療従事者にのみ公開なのと、ヤクザじゃあなく浅草寺あたりのテキヤの人の献体らしいね。(でも実質ヤクザで良いかも)、結構あちこちの医科大学にあるみたいだね。
あと有名な標本で言うと夏目漱石とか横山大観の脳とかあるらしいね。
いつか公開してくれ。見世物として! 学術的な知的探求の為に!
それらは見られませんが、ここはそして常設と企画展示の二本立てで
今回の企画展示は昆虫標本です。
無料です。
他に小石川分館と、東京駅KITTEにも分館があります。小石川は行ったことあるけどKITTEは知らなかった…眞子様が働いているそうです。
まずは常設の方。
フタゴヤシと原油基準標本。
日本を代表する鉱物の輝安鉱と日本式双晶、これ国立科学博物館よりもでかい!
メガネザルとバビルーサ、モアの卵
東大駒場キャンパスで採取された新種のカメムシ
アイスランドガイの最長寿の二枚貝で507歳
スケーリーフット、ウロコタマフネガイ、鉄の鱗の貝で有名。それの最初の標本。
異常巻きアンモナイトのニッポニテスのタイプ標本
2009年にはじめて発見されたウナギの卵と幼体のレプトセファルス
左右の脚の色が違う鶏
縄文関係
二階は見落としがちな入り口だったのと、解説が少なくて良く分からなかった。
引き出しに収納されています。 これはそういう展示なので別に全部が開くわけではありません。
この辺は展示物というよりも環境展示という感じ。
全体的にそんなに大きくない博物館です。地方博物館みたいな大きさ。
これにあと一部屋、企画展示室があります。
昆虫標本もこうなってしまうと、個別に見るというよりも環境展示に近くなってしまうね。
あ、レアってまえに言ったばかりのアレキサンドラトリバネアゲハが沢山www
今回は江戸〜現代までの特に古いコレクションの展示がメイン。旗本の集めていた本草学の標本が最古でレアでした。撮影は禁止でした。 ただ状態は凄く悪かったです。この加藤さんのコレクションも古いですし展示が独特でした。生息環境やセミタケまでセミ全体を通して分かるようになっていた。
この辺の大森貝塚で有名なモース博士の一緒に研究していた人のコレクションは
オオムラサキの標本。
この辺はもう色も抜けて昆虫標本としての価値は無いですが、というよりも歴史の品としての価値しかありませんね。勿論こういった保存の悪い標本とはいえ既にもう絶滅していてこれしかないものというのもあるわけで。 わずか150年くらいも持たないなんて。
なんか直射日光当たるところで展示していたり、ナフタレンを補充せずにいたとか、まあ遺族は興味ないわけでw だからこういって寄贈されているのだがw
現代の標本はと言うと、まず薬品の進歩と、標本箱の進歩、LED照明と改善され、おそらく半永久的に持つのでは?と言われていますが実績がまだ足りませんね。
このコレクションの他に今回はここにしかない
ブータン国王から頂いた、ブータンシボリアゲハの標本が展示されています。
これらの昆虫コレクションは企画展示なので、期間が終われば全てしまっちゃうおじさんらしいです。
展示の最後には
未来に残す標本があるようにお前らもっと頑張れよ。 というメッセージが。
なかなか良い博物館でした。無料なのが得に良いね。 これ単体だとちょっと物足りないけども東大内を散策して学食でも食えば一日観光としても成り立つのではないでしょうか。
赤門をくぐって賢くなった私も、帰りも赤門くぐるので元に戻ってしまったベレー帽でした。さいならっきょ。