きれいな顔してるだろ(ry


スーパーボランティア小畠さんは現在東静岡だそうです…ベレー帽ですこんばんわ。


年末に実父が急逝したのですが、まあ82でしたので大往生と言えるでしょう。

それ自体は誰しも避けられず止む無きことでありますが、その後にコミケに行ってみましたら、やはりオタクというものは家族の死でも葬儀でも何でもネタにして漫画にしているなあと逞しさを目の当たりにして、自分も備忘録がてらにネタにしてみましょうと。


さて病院では霊安室に長くは預かれないので、葬儀屋さんの手配をお願いしますとのこと。

で、思い出したのが生前ずっと
角膜を提供したいと言われていたことです。

病院サイドや葬儀屋からはそういう促しは全く無かったので私が思い出してよかった。 でも口約束であって
ドナーカードとか全く無くて、ですから先生に相談すると、この病院では初めてだから移植のコーディネーターさんを探してもらうところから…。

東京ならいざ知らず田舎だとやっぱり誰もやらないのね…。

それよりも結局のところ分かったのは、
ドナーカードは全く意味がないという事。

そんなものなくても遺族の判断だけで、
仮に故人が嫌がっていたとしても全然提供できます!死人に口なしだな!

逆にドナーカードあったとしても遺族に絶対の拒否権があります。身内の誰か一人でも拒否したら故人の遺志関係なく終わり。

なんだこのシステム。

で、同意して、一時間掛からないくらいで近くの大学病院からコーディネーターが来たのですが、そっからが大変だ…。

説明を聞くと、角膜は120年くらい使えるので82才の物でも問題ないこと。

ピントの調整機能と角膜は関係ないので老眼でも問題ないという事。

角膜だけ取るのかと思ったら眼球ごと持ってかれるという事、とはいえ義眼をはめて縫うので事情を知らない親族には、違和感なく見えるとのこと。

金銭的なお礼はないという事。あと提供者は秘密とのこと。希望すればお礼の手紙を貰えるという、それはお願いしました。

常々思うんだがこの金銭的な謝礼が出ないという制度はあまり宜しくないと思う。勿論角膜くらいならともかく肝臓とか心臓とかで1000万出すとかなると、それ目当ての非人間的犯罪的な行為が起こりえる危険は分かるけれども、インドじゃねーんだから、
日本においては報奨金はあっても良いんじゃないかなと思います。 仮にそういった非人間的行為を警戒するにしても例えば骨髄移植とか献血とか減るもんじゃない物は褒賞金を絶対出すべきだと思う…。

現状、ドナーにデメリットしかなくて全くメリットがないってのもどうよ!?

田舎なので出来る医師が近くに居なくて東大から医者がタクシーで向かってくるとのこと、それで約2時間、そもそも同意書を書くのに説明が長くて1時間以上ロス。 こっから眼球除去の実際の施術にしても一時間以上…

結果としては
無償の全くの善意で5時間の待機時間でもう翌朝3時になってしまったのだが?

電気の消えた病院の寒いベンチで仮眠しか取れない…。 正直に言うともう帰りたい!

何となく私の受けた印象でしかないのですが、コーディネーターもお医者さんも、嫌なら辞めれば?こっちはどうでもいいし…みたいな印象を受けたのですよ。

べれ「もしかして角膜ってそんなに困ってないんですか?」
医師「…いえ、そんなことはないですよ。必要ですよ…ただ海外からも輸入はしてますので。」

なるほどね!


そういえばその東京から来た採取担当の医師が、香典を渡してくれたんですが、それを制止してコーディネーターが持って行ってしまって、何が何だか良く分からない…。

結局のところ後日、
謝礼という訳ではないのですが香典を出させていただきます。受け取ってもらえますかとの申し出がありました。

おお、何だ、大っぴらにはしてないが謝礼に近い形でお金貰えるのね。


一月後位に香典が来ました。5000円入って居ました…まあ、金額じゃあないけど
…金額じゃあないけど!

まあそれはいいや、お礼の手紙は?

移植者から病院の方にお礼がありましたとのこと。

いや、お礼は手紙で欲しかったんだけど…電話だと後に記録が残らないじゃんか。 電話それも病院経由か…これそういう体裁であって本当はお礼なんてなかったんじゃあねーだろーな。

結果としては80歳の男性と70歳の男性に移植されたそうです。名前も分からないし、お礼の手紙も貰ってないので何のストーリーもないな…。

ふーん、角膜って片方ずつ分けちゃうんだ… ていうか80歳? いや80が駄目ってわけじゃないけど何てゆうか

目の見えない美少女が、目が見えるようになるんじゃねーのかよ!

いかにも優先順位が下位そうな80歳にも移植されるという事はこれ絶対角膜は余ってるよなという印象です。

要するに何かこう移植の感動のシーンのイメージ?そういうのは無かった!




その言葉が聞きたかったのに!