横山光輝先生 冥福を祈ります
今年2004年は偉大な星が又一つ落ちてしまいました。いや、もうだいぶ前の話なんですが。私三国志大好きなんですが、その殆どの知識は横山三国志なんですよ。やはり周囲に聞いても横山三国志で三国志に入ったという友人が多くてその影響力はやはり凄いと思う訳です。これが蒼天航路じゃ駄目なんですよ。光輝先生の凄いところは、コマの構成と画面の見易さ、無駄な動きの排除などといった地味なところにありまして、とにかく凄く分かりやすいんですわ。で、まあ難しい評論や解説は別の専門家に任せるとして。
私ベレー帽の興味は別のとこにありまして。漫画家というものはたいがい強い個性を持っています。例えばそれは言語感覚などに顕著に見られて台詞回しなどに特徴が出てくるのですが、まあ勿論横山先生の場合、ジョジョの奇妙な冒険の荒木飛呂彦先生みたいに明らかにオカシイ言語感覚ではなく、非常に地味な癖がありまして。
それは「げえっ!」と「ひー!」を多用するという変な癖です。
で私、三国志全60巻を数えてみたんですが、「げえ」が20回、「ひー」が128回出てきます。(注、途中つい読んでしまいがちだったので多少はずれているかもしれません。)
多分これは分かりやすい表現の追求の結果、こうなったのだと思います。(他に多用するのが考え込むときに顎に手を当てて「うーむ」と言ったりする、まんま描写)
まあマンネリと言ってしまえばそれまでなんですが、そういった分かり易さ、奇をてらわない安定感が読み易さを生んでる気がします。
、、、でも顔の見分けは付きませんよ!横山光輝先生!