世界最大の花火を求めて26時



ポカリのCMみたいな夏を送りたかった……いや正確に言うとポカリのCMに出てくるような女の子とチョメチョメしたかった……ベレー帽ですこんばんわ。


さてそんな架空の夏は諦めて、現実の今年のテーマは花火だったので、大曲、長岡ときて、土浦……ではなく片貝です!

片貝? 
どこかというと長岡の隣です。

その昔は長岡と大きさを競い合って、いよいよ双方危険すぎるという事で片貝の正四尺玉を持って競争は終わったとか。

ただ皮肉なもので、今じゃすっかり長岡のフェニックスの方が有名で、片貝は三大花火に入ってないですね。越後三大花火というカテゴリーには入っていますが。

海の柏崎・川の長岡・山の片貝です。
 風のヒューイじゃなくて良かった!

片貝も宿があるような街では無いので、今回は苗場で一泊です。

今回もツアーなのですが、基本的に花火ツアーの翌日観光はどこも同じパターンを取ります。

大曲なら角館武家屋敷、田沢湖。

長岡と、この片貝は、
清津峡の観光とのセットが一番人気です。実際私もそれでこのツアーにしました。



ああ、これか! インスタ映えのやつ!



水面に深い所と浅い所があって、端を通って向こうに行けるのです。



でw 向こうから撮ると




理想と現実はこうなるって訳さ! 今日は雨だし、水面は常に人の往来の波紋が出てしまって反射は難しい。トンネル部分は汚れているのかあまり反射しません。 

人気すぎて土日は全て、事前予約制で相当先まで埋まっているのですが、団体は完全に別枠なのでアクセスの悪さも考慮するとツアーが良いです。

究極の写真を撮るには、ディズニーみたいに、スポンサーの経営する宿があるので、そこの宿泊客は一般観光前に早く入ることが出来ます。その時に三脚を使えば或いは……



ここは珍しく大成功の部類のアート施設なのです。 ちょっと批判的でしたが実は結構気に入りました。

宇都宮の大谷石資料館か、箱根彫刻の森のステンドグラスくらいの、まさに丁度良い観光!

さて、本編の片貝の花火です。

こちらは浅原神社に奉納する花火となっていて、太鼓を叩いたり神輿や山車が廻っている中で花火を打ち上げます。

なので、一発一発ごとにお布施の協賛花火となっていて

初孫誕生!翔平、元気に育てよ!花火とか

還暦お祝い、お爺ちゃんいつまでも元気で花火とか、東大合格記念とか特にすごかったです!

ただ悲しいかな、一番多い奉納花火は
天国のお祖母ちゃん、大好きだった花火と家族の健康を見守ってください花火が圧倒的大多数でした!

そうゆう読み上げが入って、尺玉2発だけ打って終わりというのが凄く多いです。多分だけど5万円枠と、10万円枠とか相場があるのか知りませんが、
色味も種類も殆ど同じ花火が延々と上がります。

その
単調な花火が2時間30分続きます。これという見せ場はほんとに少ないです……ほぼ同じ絵面が続きます。

そんな中でも、勿論見所は正三尺玉と正四尺玉です。

正三尺玉でさえ、実は長岡でも2発くらいしか上がらず全国でも10箇所あるかないか。

正四尺玉に至っては全国でも片貝と埼玉の鴻巣の2か所だけです。ギネス狙いのはあるけど安定して上がるのはこの2会場。





ん? あれれぇ?おっかしいぞ〜?

3尺とあんまり変わらないし、枝垂れの冠花火じゃないので単純に大きく丸く広がらなかったぞ?
むしろ2尺の方が花は大きかったし、音も雷や大砲のようにお腹に響いたのだが?



ははあ、なるほど、正三尺玉と正四尺玉は遠くで打ち上げていたのか、だからむしろ見掛けは小さく見えていたのか! 実際は直径800mもの花が開くのか!

……って、それなんか意味ある? 記録なんかより見かけが全てじゃんね?

結局どれも同じ大きさに見えるなら正四尺玉の意味なくない?


という訳で、長岡のフェニックスが一番だ!

ただし花火大会はそれ以外の困難が多すぎる!


この片貝の土曜日の回は予定よりちょっと遅れて22:15分終了です。この時点で長過ぎ遅すぎの花火大会なのですが、23時集合で駐車場を出るのこそスムーズだったものの、
高速道路に乗るまでに2時間。苗場の宿に着いたのは26時でした。

どの花火大会も渋滞は深刻すぎる……。

日帰り圏に本格的な花火大会があるのならば、そちらの方を薦める。蓮舫じゃないけど花火は一番じゃなくていい。

感動曲線よりも、混雑や夜行バスなどの不快指数が何倍も跳ねあがって、コスパは悪くなります。

人間年を取るとあんまり感動にも新鮮味が無くなりますが、疲れだけはどんどん溜まっていきますからね!

しかも私なんか先月に長岡の花火を一度見てるから、
それなりの花火じゃあ見ても感動曲線が全然上がらないよ!


結論をまとめますと


花火はちゃんとした観覧席で見る限り、どんな花火大会でも大きさは大して変わらないし、種類もそう変わりません。玉数も多くても変わりません。0〜1、10〜100、は変わりますが、100〜1000発は正直もうおんなじです。


強いて言えば、平原綾香のジュピター、あれの相性が計り知れないので、花火に音楽は感動するためには必須です。

前に地元で見た時は安室奈美恵のHEROだったのですが、あれも良かった。

選曲が良ければ花火はみんな違ってみんないい!


本当に地元のどんな花火大会でも卑下することはなく、花火は何処でも充分だという事が沢山まわってようやく分かりました!



それでも私がこれだけ言っても、きっと皆さん長岡のフェニックス花火を目指すことでしょう。

それはきっと旨いハンバーグを求めて、さわやかハンバーグを求めるようなものなのです。


わっかるかなぁ〜?わっかんねぇだろぅなぁ?