Flower展と母の日
キンキン不倫でギンギン、うつみ宮土里はケロンパ
ベレー帽です。こんばんわ。
GWが近いのでイベントが多いですね。ダヴィンチの受胎告知も何時の間にか日本に来てるらしいです。。とりあえずイベント多いのは良いんですがどうしても混雑してしまうので今の内に行くか、平日に有給とって逝ってこようかと思ってます。この間ダリ展行ったときは平日だったのに大混雑で閉口しました…俺が知ってる程度に有名だと世間でも有名なようで…。
国立科学博物館の旧本館が日本館としてリニューアルオープンしたので逝ってまいりました。
なんか上野公園にディズニーランドの土産袋もった学生さんが遠足に来てました。結構各地から来てたみたい。女子高生っていいなと思いました。まる。
建物自体は以前のままで展示物のリニューアルだったみたいです。建物自体が渋いので好きです。めっちゃ吹き抜けと階段のせいで建物のど真ん中がガッポリ空いてて無駄といえば無駄なんですけど。
昭和3年着工の5年竣工の建物です。天井高いステンドグラス綺麗、西洋建築渋すぎ。
吹き抜けを利用してフーコーの振り子が天井から吊ってあります。
日本館は地球館に比べれば一言で言って地味です。
目玉はフタバスズキリュウなんですが、そもそもそれって「のび太の恐竜」見てない人には余り馴染みが無いかと思います。地球間にはティラノとかトリケラトプスとか居ますので…。
でも今年ティタノサウルス(アパトサウルスとかと同じ竜脚類)が日本で発掘されたそうなので模型来るかもしれないですね。フタバスズキリュウも本物は福井県かな?その辺にあるはずです。基本的に博物館のは型取りした骨格標本なので。
江戸時代の天体望遠鏡とか携帯日時計とか和時計とか(残念ながら田中久重の万年時計はありませんでした。)
写真撮影は禁止の場所以外はOKですが、日本館は暗い照明が多いのでこの通り携帯では難しいです。江戸時代のミイラ(本物)がありましたがそれは撮影禁止でした。死者への配慮なのかどうかは不明。(…今更って感じですからね。)
忠犬ハチ公と南極犬タローの剥製。本物。リニューアルでやっと見れるようになりました。ただしアマゾンの干し首はありませんでした。そりゃー日本館ってことになっちゃったからなあ。お蔵入りです。無念。
他は日本の動植物。鉱物。稲というか稲作について。この植物がどうしてもドライフラワーや押し花的なものになりますので、とっても地味。
動物もやはり雉とかメジロとかコブシメとか熊とか…うん。地味だよね。
なんていうか地球館のイメージカラーが青だとしたら、日本館は茶色なんですよ。そりゃー色に優劣なんて無いけど、蝶と蛾の扱いを考えると…。
近代人のリアルマネキン。隣の空っぽのガラスケースが現代人。
中に入って下さい。とありますww写真撮影スポットとなっております。
さてそんな地味な日本館の中にシアター360というのが出来ました。
球形をした前面スクリーンに橋が架かっていてそこに60人ほど立って鑑賞します。
橋は半分だけアクリルですが中央は鉄で透けていません。それが結構残念です。
上映時間は8分ですから、そんなに待つ事は無いと思います。これ愛・地球博にあったものだそうです。
これお薦めです。全面スクリーンってのを、てっきりプラネタリウムでの全天周映画と同等だろうと思ってたんですが違いましたね。
これはむしろ遊園地のビックリハウスに近いです。
一歩も動いてない筈だけど、どう見たって動いている。
何で進行方向に慣性みたいなものを感じるんだろう?
今回のムービーは恐竜と生命のきらめきの二本立てだったのですが、恐竜のすぐ近くまでいったりトリケラトプスの骨格の中に潜ったりします。生命のきらめきの方は、でっかい鯨が橋の下くぐっていったり上通り過ぎたりで鯨のでかさがリアルに体験できます。多分スキューバとかホエールウォッチングに実際に参加したとしてもこんなに近くにはいけないんじゃないかってくらい。
国立科学博物館を初めて回るという人は丸一日掛かると思います。足腰もへろへろに…。
館内のレストランでは、ティラノさ売る州の巣篭もりライス付が700円。どうも爆弾といわれるコロッケに卵が丸ごと入ってる奴の事らしいです。
あとはハンバーグステーキ恐竜フットカット。恐竜の爪痕みたいに切ってあるみたいです。
特別展はFlower展でちょっと興味があったので行って参りました。
目玉はヒマラヤの青いケシだったのですが本日は咲いていませんと入り口に書いてありましたw
これは模型。公式ページに載ってた方が青いですね。
これ楽天で買えます。苗は2000円。超上級者向け。高山植物の為30度を超えると枯れます。25度以下の環境必須。日本でも咲かせてるマニアは居ます。
青い花ってのは基本的に珍しいので、特にこれだけの青らしい青はは珍しいですね。ただしヒマラヤのような高地でないと鮮やかな青にはならないそうです。日本では左のように薄い青。
以前ちょっと話したことのある特殊な形状の花と、それに対応する口吻を持つ蛾の実物が。
こちらは虫を媒介とする虫媒花でその花の中に入っている疑似餌です。これを蜂が雌と間違えて腰を振ることによって身体に花粉が付いてしまうという。そしてもう一回別の株に引っ掛かって花粉を受粉させるという。
これは男からすれば非常に悲しい。二回も引っ掛かるわけ…無いよ…
奇想天外です。正式名はウェルウィッチア。砂漠万年青(さばくおもと)ともいう。
寿命は2000年。
絶滅危惧種となっています。
世界最大の花と言われるラフレシアです。樹脂で固めてありました。
葡萄の根に寄生するので茎も根も葉もありません。直径は90センチに達します。
以前にもどこかで見たことあったのですがそれも模型か何かで匂いが嗅げませんでした。
このラフレシアは汲み取り便所の匂いを出してハエを誘う匂いだというのを読んだことがあったので、やはり今回も無理でした。
今回の会場では結構こういった匂いBOXがありますので匂いを嗅ぐことが出来ます。
クチナシの香りが結構好きです。カスミソウが悪臭だというのは初めて知りました。
これは香り採集機。結構アナログっつーか。いや勿論、抽出したりする方法もあるみたいですけど。
あと特別展会場が全体的に良い香りがみなぎってます。スタッフにどうやっているのか?と聞いたところ、実は壁の向こうに匂いを出す装置が隠してあるとの事。でした。
こちらは世界一高い花プヤ・ライモンディー
10メートルを超えます。花が咲くのも遅く80年〜150年掛かります。いますぐ植えても俺、見れないかも。ハレー彗星とか竹が120年周期だったり、中々人間の都合には合わせてくれないですね。
もう一つの世界最大の花候補のスマトラオオコンニャクもありました。
模型です。せっかくだからwikiから画像拾ってきました。
ただこちらは一つの花ではなく花序なのでアジサイとかと一緒で小さい花の集合体になります。
世界一小さい花 ミジンコウキクサ
バオバブ
悪魔が引っこ抜いて逆さまに指したとかいう伝説があります。
青い薔薇と青いカーネーション。
これが知らない人には全く有り難味が無いんですが、青い薔薇というのはブルーローズ=不可能を意味するというくらいで、園芸家の永遠の夢なんですね。
青い液体を吸わせて青く染めたりしたインチキもありますが。
これは遺伝子をいじくったみたいです。とはいえまだまだ紫ですねえ。
折角だったので青いカーネーションを買って帰りました。300円。ムーンダストという品種になるそうです。母の日はまだ先らしいですけど、まあ俺がそう思ったときが母の日って事でいいじゃない。その後、秋葉と電車をずっと花もって歩く羽目になりましたが…。
そしてこっからは日本と花というテーマに変わります。
家元による生け花の展示。ちょっとこれだと全体が写らないので不完全体になっちゃいますけど、いやあこれはやっぱり芸術ですね。華道とか書道とか武道とか道がつくジャンルはやはり底知れないです。鉄道も。
もっともこーゆーのも置いてありましたが、こちらの方が破壊力は上かもしれないです。
こちらは十二単です。重ね着でグラデーションを表現。
順番によっても風流な名前が付いているそうです。
万葉集に花の画像を合わせたもの。成る程分かりやすい。
源氏物語を再現していました。(源氏物語は大和和紀先生のあさきゆめみししか知りません)登場人物の名前が花にちなんでいるということ。その後、遊女がその名前を名乗っていたとかで今でも夜のお店での名前を源氏名といいます。
あと以前にも書いたかもですが
日本と日本人のなごむ話、いい話から
日の丸の赤
再発見 / 2006年04月20日
280 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日:
2006/04/19(水) 23:24:47
ID:LRkP6FK7
昼間にTV(BS-Hi)を見ていたら、非常に面白い番組をやっていた。「赤とルージュ」というタイトルのドキュメンタリーで、シャネルの口紅の開発者であるフランス人が、シャネルの新しい「赤」を求めて日本にやってくるというもの。内容を紹介。 それまで、そのシャネルの人の自信作は、「コチニール」という貝をすりつぶしたときに出る、動物性の「赤」。すごく深みがあり、美しい赤だ。しかし、彼はそれに満足せず、何を求めたかというと、日の丸の赤だという。そう、日の丸の赤は、すなわち日輪、太陽の赤だ。 彼がやってきたのは京都。京都郊外に、昔ながらの染色法で紙や、布を染めている染色家の吉岡氏の工房があるからだ。そこには、日本古来の「赤」がなんと50種以上もあった。これにはフランス人でなくとも驚く。朱、茜、桜、紅、緋、...微妙だが、でもしっかりと異なる数々の赤。なかでも、日にかざすと、黄金色に輝く赤があった。これこそ彼が求めていた赤。それはなんとベニバナの赤だった。 281 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/04/19(水) 23:26:21 ID:LRkP6FK7 ベニバナは黄色い花だが、昔はこの花から、口紅をつくっていた。1000年以上も前の話だ。いったいどうやって?ここからが、すごいのだが、その製法はこうだ。まずつみとって乾かしたベニバナの花を中性の水で洗う。そうすると、黄色の色素が滲み出す。そうしたあとで、わら灰を溶かした水、すなわちアルカリの水で洗うと、なんと赤色が滲み出してくるのだ。そう、水のpHによって抽出される色が 変わるのだ。しかし、これで終わりではない、赤が出たといっても、それほど濃い赤ではない。そこでここに酢酸を加えるとどうだ。たらした部分から鮮やかな赤に染まっていく。シャネルの人は、しきりにマジック、マジック!と叫ぶ。アルカリが中和されたためらしい。これで終わりではなく、さらにここに烏梅(うばい)から抽出したクエン酸を加える。すると、赤の色素が沈殿し、泥のようなものが残る。 これで完成。あとは、これを水で溶いて、和紙に4回重ねて塗る。一度に4回塗ると和紙が傷むので、一日一回。できあがった、和紙は、わずかに光沢を帯び、青みがかった深い赤を発していた。美しい。 282 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/04/19(水) 23:27:26 ID:LRkP6FK7 一体、昔の人は、どうやってこんな方法を見つけたのだろうか?番組中でもシャネルの人も不思議がっていたが、吉岡氏によれば、「昔の人はなんどもなんども失敗して、編み出したんです。いまの我々は、そのおかげで失敗せずに済みます。」という。 なぜ、ベニバナの色は、こんなにも美しいのか。色素の研究をしている岡山の教授によると、実は、ベニバナの赤は自ら光りを発する「蛍光色」なのだそうだ。シャネルの人は、テーマとして、日の丸意外に「蛍光」もターゲットにしていたのだが、そのどちらもベニバナは持っていた。さらにおどろいたのは、その教授の提案で、コチニールとベニバナを半々に混ぜ合わす、これまでになかったまったく新しい、赤ができたことだった。 ほかにも彼は、日本の衣装の「襲ね(かさね)」や、東大寺二月堂の「つばき」など、赤に対する、日本の美の世界を吸収し、フランスに帰って行った。その3ヶ月後、彼は三つの試作品を作り、それぞれ「ルージュ・ド・京都」「ルージュ・ド・奈良」そしてコチニール+ベニバナのものを「AKA」と名づけた。 283 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/04/19(水) 23:28:31 ID:LRkP6FK7 番組を見ていて思ったのは、これはまさに「ディスカバージャパン」だなということ。日本にはまだ、こんなに美しい世界があったのだということを、外国人の新鮮な目によって、マルコポーロのごとく見出して教えてくれる。「色」ひとつとっても、これだけ深い世界が広がっているのだ。もっといろんな視点で、探求すれば、我々は「忘れかけている新しい文化」を再び見出すことができるような気がした。 ttp://www.remus.dti.ne.jp/~g-yama/div_2_200309.html 9/23より |
あと今回のFlower展では言及されてなかったですが日本の家紋は花を扱ったものが非常に多いです。5大紋と呼ばれる桐、藤、木瓜、酢漿草、鷹の羽のうち4つが植物です。しかも酢漿草なんて田んぼのあぜ道に生える雑草です。
あとは和菓子が売ってました。和菓子も日本では四季をさらに細かく分けて24節季としてその植物にちなんだ和菓子があります。桜餅とか柏餅が有名。
もっとも花がすきなのは日本に限ったことでなくオランダではチューリップの球根を巡って戦争が起きたとか起きないとか。
博物館のお土産ショップで関連本が売ってたので気が付いたら買ってしまってました…。
花言葉から索引できる優れもので気に入ってます。
欲を言えばもっと植物のエピソードが載ってる本が欲しいです。さっきのベニバナの話みたいに。誰か知りませんか?
みやげ物のミュージアムショップは宇宙食のラインナップが増えたくらいで基本変わりませんでした。理科の実験のアルコールランプが1260円でその三脚が1029円だという事が分かりました。
今まで花は食虫植物とか、まあ最大最小とか変わった特徴のは好きで以前から調べてたんですが、かなり今回ので色々とまた興味が広がりました。園芸と生け花はかなり侮れない…。
全然関係ないけど秘密の花園って響きがいいですよね?