伊豆高原美術館のんびり一人旅
女教師。おんなきょうしと読むかじょきょうしと読むかで眠れない…ベレー帽です。こんばんわ。
桜が丁度散った日くらいに伊豆へ旅行へ行きました。
伊豆高原といえば知る人ぞ知る、美術館博物館の密集地で50余りが点在しているという…。
◆伊豆一碧湖美術館◆伊豆テディベアミュージアム◆伊豆ガラスと工芸美術館◆池田二十世紀美術館◆伊豆高原美術館◆宇宙美術館◆陶磁・ガラス美術館◆伊豆オルゴール館◆プッペンハウスヨシノ◆蝋人形美術館&メキシコ館◆野坂オートマタ美術館◆花の絵美術館◆天使の美術館◆ ◆ブライアン・ワイルドスミス美術館◆人形の美術館それいゆ◆伊豆高原メルヘンの森美術館◆グラスマレライ・ミュージアム◆伊豆高原陶の華美術館◆おもしろ博物館◆伊豆アンモナイト博物館◆怪しい少年少女博物館◆アンティーク・ジュエリーミュージアム◆高橋京子花の絵美術館◆トンボ玉工芸館◆ねこの博物館◆パリ装飾美術館◆村上康成美術館◆わらべ絵館◆アトリエロッキー万華鏡館◆ジュディオング資料館◆
軽く調べただけでこれくらいあります。勿論どちらかというと伊豆高原が最寄り駅じゃない場所も多いですが。
なんでこんなに博物館美術館が多いかというと、やはりバブルが影響してまして当時に建てられたペンションなどが軒並み潰れて、じゃあってことでちょっと改装して美術館になったものが多いです。ということですからかなり狭くチープなところが殆どです。解説読んでも30分あれば見れちゃうものばかりです。
ぶっちゃけていえば、素晴らしくドイヒーです。タモリ倶楽部やモヤさまでも寄らねーよってくらい。デイリーポータルZくらいなら寄るかなぁ。
そしてアクセスなのですがぶっちゃけ悪いです。そもそも伊豆半島というものが中央に、かの有名な天城越えがありますので、中央が車でしか越せない上に道はそう多くありません。電車はというと東側は下の下田まで行けますが西側は修繕寺湖くらいまでしかありません…。
とはいえ車を選択しても当然海岸線しか道がありませんので、常に渋滞します。
で、私は結局悩んだんですが一人旅ということもあり、電車を選択しました。現地ではバスを利用します。レンタカーが楽ですが一人だとお高くつきます。せめて二人なら…
ちなみに現地のバスは一時間に1本か2本です。
運転だと休めなくて、酒も飲めないのと、現地の交通機関を使って移動するのが風情があるなと思うわけです。
でわ、その1泊二日ののんびり一人旅の旅程をば。
自宅からバス30分。JRで町田まで、町田から小田急線小田原まで、JR小田原から熱海まで、伊豆下田急行で熱海から伊豆高原まで。
伊豆高原駅から徒歩で野坂オートマタ美術館、アトリエロッキー万華鏡館、ねこの博物館、バスでからくり時計博物館、伊豆オルゴール館、高原の湯で休憩と食事、翌日のために電車で伊東へ、伊東から熱海、熱海から沼津へ。沼津のカプセルホテルで一泊です。
翌日は沼津からバスで30分のあわしまマリンパークへ、半日見て回って、バスで沼津、沼津から特急あさぎりで一気に町田まであとはJRとバスで自宅まで。
どこがのんびりなんだYO! 強行軍じゃないか!
伊豆高原で泊まらないで沼津で泊まっているのは、観光地の旅館が2人一部屋の料金体系だからです。無理に一人で泊まると1,5倍〜1.8倍くらい取られてしまいます。そもそも安い値段でもないです。1万5000円が2万5000円くらいになってしまうということです。
沼津は、割とよくある都会の駅なので、ビジネスホテルが多く一人でも泊まりやすいです。カラオケや漫画喫茶という選択肢もあるといえばあるので。
ま、実際のところ移動は電車とバスがメインなので、寝ててもいいし景色はいいので言うほど大変ではないです。観光バスツアーも地味にこれくらい回りますしね。
行きに特急ロマンスカーを使ってないのは、朝が早すぎて出てなかったからです。出てれば早いし凄く楽です。
野坂オートマタ美術館
もともとはこれを見たくて伊豆高原に行く羽目になりました。ドール、からくり人形、藤田和日郎のからくりサーカスが好きなら一度は行っておきたい。
オートマタとは、機械式の自動人形のことです。日本だとからくり人形といって茶運び人形が有名です。元々は宮廷に納める時計を作っていた職人たちが、売り込むための宣伝として競って作ったそうです。
撮影は禁止でしたので、口で説明するだけになりますけど、基本的にはガラスケースに展示されています。脇にポータブルDVDプレイヤーが置いてあるので動きはそれで確認できます。そして一日に数回の実演があります。何を動かすかは期間によって違います。私が見たのはミッシェル・ベルトランの椅子を操る道化師と、ギュスターブ・ヴィシーの梯子乗り、JAF社のジェシカおばさんのティータイム、マーデュコカーニュでした。
実演で見ることは出来なくて動画でしたがベルトランのチャプリンの依頼で作ったライムライトがすごかったです。また世界で最も美しいオートマタといわれる蛇使いの女がありました。
といっても現地で覚えた知識なんですがwww
私が知ってたのは伝説のヴォーカソンのアヒルと、デカルトのフランシーヌ人形、西村博士の学天即、田中久重の弓曳き童子くらいでした。
平日の金曜日だったせいなのか、展示品は素晴らしいのにお客さんが私以外に居なくて、実演も私一人に説明しながら行う形になってしまいました。
おかしい、オートマタの博物館があるなら神奈川の外れから4時間掛けても人は集まる筈だが…?。
あと二階には、オートマタの最後の巨匠ミッシャル・ベルトランの工房が再現されていました。スイスのトゥールビヨンという究極の時計の職人の工房にそっくりでした。
お土産にはDVDを買って帰ろうと思ったら、まさかのVHSビデオ…。うちにはギリギリ、コンパチ機があってDVDに映すのに使ってはいるものの、DVDは作成中というので、アンケートに住所書いて出来たら連絡くれるように言って帰りました。ああ、早く欲しい。
既にここだけで伊豆まで来た全ての元が取れました。ちなみに入場料は1000円でした。次へ移動です。
アトリエロッキー万華鏡館
館長オリジナルの万華鏡と
世界最大の万華鏡があります。ただ世界一はオイルタイプではということで、他に愛知万博のと三河工芸ガラス美術館のも条件違いでそれぞれ一位だったと思います。
これと万華鏡つくり体験と、世界の万華鏡作家の作品が実際に触って見ることが出来ます。
私的には、お土産コーナーでいろいろな種類から買うことが出来たのが便利でした。
館長さんの作ではないですが、おすすめはNHKおしゃれ工房などにも出演されていた、山見浩司さんの万華鏡が特に素晴らしいです。世界最大の万華鏡は山見さんとのコラボ。
多分一般的には花柄の筒の、中にビーズがコロコロ入ってるのをイメージされると思いますが、一度オイルタイプの万華鏡、それもレンズのいい物を見ると、今までのがいかに安っぽかったか分かります。
これは良いです。その分お値段もちょっと高目で4700円かな。でも500円のだとほんとそれなりですよ。中央以外みんなピンボケですし。あとオイルタイプだとビーズの転がる音がしないのと、動きがゆっくり変化するのでそれもいいです。私のモデルはオイル式と入ってもビーズがほぼ固定式で手で任意に回すのですが、同様の形状で砂時計のように見るものもあります。それは好き好きで。固定だと出る模様をコントロールしやすく、砂時計だと変化を楽しむのに最適。
こちらは同じく山見さんのテレイドスコープ。
万華鏡はカレイドスコープといい、テレイドスコープは遠視鏡と言います。
違いはこれは外の景色を万華鏡にすること。
手持ちの鉱物や外の花なんかを見ると凄く綺麗です。こちらもディズニーランドとかにミッキーのが500円くらいで安いのが売ってますが…こちらは3600円です。エレガント。
違いは主にレンズです。安いのはピンボケがひどいです。
ネットでも買えますが、一応ここで買って欲しいので他所のショップのリンクは貼りません。
テレイドスコープは前から欲しかったので探してましたが、良いのが見つからなかったのです。
この博物館は展示自体はちょっと物足りませんでしたが、結果的に満足したので良かったです。入場料は350円と格安でしたので元の何倍かは十分取れてるでしょう。
ただお客さんは私が来たとき帰る客が2人居ましたが、すぐに私一人になってしまいました。またもマンツーマンで説明を受ける俺。
うーん。ここはちょっと通りから外れすぎているからかな…万華鏡が嫌いな人ってもの考えられないから、通りに面してればなあ。
次、
ねこと遊べる美術館、伊豆高原ねこの博物館
ここは、猫科動物の博物館と、ねこグッズの美術館と実際に70種の猫と触れ合えるふれあいパークの3部構成です。
博物館の方は結構見ごたえがあって
色んなトラが一度に見れます。スマトラトラが気になる…
普通のチーターではなくキングチーターです。模様が違う突然変異個体群です。30頭ぐらいしか居ないとか。
バーバリライオン
現生では最大種のライオンだと思います。赤字で危険とかかれてますが、どう考えても危険性はないwww。
後ろの骨と復元がケーブライオン
最大のライオンで絶滅種です。最大ということで部族が勇気を示すために逆に多く狩られてしまったので絶滅。
猫グッズ
なんで水木しげる先生の口元みたいな顔してるんだwww思わず現場でも吹いたよwww
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ちょいとガラスにイケメンが映りこんでいますが、この子はマンチカールです。短足でネットで人気のマンチカンと耳が反り返るアメリカンカールの組み合わせ。まだ品種として正式には認められていません。というか珍しいです。マンチカンも前は30万くらいだったのがネットで人気になってからは50万くらいになっているそうですし。
あとは触れ合うといよりも殆どがケージで寝てます。寝る子=ねこ語源説を支持したくなるな。
ここは猫科の博物館は楽しめますが、猫喫茶的なものを期待するとひどくがっかりすると思います。ふれあいブースはペットショップのような臭気がします。私は動物飼わないので余計気になるのかもしれませんが。
値段もこの辺に相場では高い1300円取りますし。建物の老朽化が目立ちます、もともとあった筈の幾つかの区画は閉鎖されていました。景気良く一気に建て直さないと評判がどんどん悪くなる気がします。
ここは客が私以外にも数人居ました。伊豆高原では割と有名なので。あと駅前にドッグフォレストがありますね。そちらは博物館要素はないです。触れ合いだけす。行きませんでした。
次
伊豆高原からくり時計博物館
…ここは一番しょっぱかった。まず入り口に鍵がかかってるwwwガチャガチャやってたら館長が開けてくれました。
で、メインのからくり時計が小さい件。これがほんとに壁掛けの鳩時計サイズのものが殆どで、あとはもっと小さいwww
で、動いては居ますが基本的にバラバラの時間を刻んでいる。で、私が期待していたような大掛かりな仕掛けなものではなく、単に振り子の部分がちょっとユニークというだけのものが殆ど…。そんなのからくりじゃないYO!
で、またしても館長とマンツーマンなのですが、あまりフレンドリーではなく、学校の先生の授業受けてるみたい…。
で、動いてる時の映像のVHSビデオを見るわけです。その映像もなんか手作りっぽくて、淡々とギミックを見せているだけ…解説のナレーションもない20分もあるBGMのない映像は時計の刻む音とあいまって凄く眠気を誘うwwwこれはきつい
ビデオを見終わると館長が幾つかの鳩時計をセットして連続してギミックを起こしてくれますが、それがとても平成の現代人が驚くような仕掛けではない。ほんとにただ鳩が出るだけのもあるんだ!ましてや俺、ついさっきオートマタ見てきた後だしwww
600円ですが、気難しそうな館長と二人だけで一時間ほど過ごすのが好きな人には楽しめるかもしれない。資料的に貴重なものかどうかは私には判断できません。
伊豆高原の美術館 伊豆オルゴール館
ここは閉館時間寸前の16時に着いたので、最終の実演(30分)をやって15分駆け足で見ることになってしまいました。ですので、またマンツーマンの実演でした。何なんだよ伊豆高原wwwこんだけ美術館があるのに美術館には人が居ないのか?平日だからか?それともみんなシャボテン公園に居るのか?
何故サボテンではなくシャボテンなのだ!?伊東に行くならハトヤなのか!?最近CM見ないぞ!魚を抱えた男の子は今はオジサンなのか?
謎が謎を呼ぶぜ伊豆半島。
ちなみにシャボテンは船の上でシャボン(石鹸)に使われていたからで、昔はシャボテンともサボテンとも言っていたが自然とサボテンに落ち着いていったが、シャボテン公園はどちらとも使ってた時期に建てたので二択に負けたと…。
ハトヤの男の子は検索しても詳細分からず…。ちなみに伊東へ行くなら〜は野坂昭如作詞です。
思いっきり脱線しましたが、オルゴール博物館は結構良かったです。
かなり大型の高そうなオルゴールが並んでいますし、実際にオルゴールの音楽は味わいがあって、ヒーリングです。
構造上、どうしても曲が短いのですが、円盤一周で終わりもしくはシリンダーが一周、ようするにでかいか太いかするもの程よいと、…いやオルゴールの話ですよ!?
時間が押してたのでじっくり見れませんでしたが、オルゴール作り体験などもあるようです。そちらの方とお土産の方にはお客さんが居ました。ならなぜ実演に来なかったのだろう…。
800円でした。妥当だと思います。
午前10時には伊豆高原について散策を開始したのですが終了は17時でした。このあと温泉に入って、また一時間半くらい掛けて沼津に移動しました。翌日のあわしまマリンパークは蛙メインなので、前記事でほぼ書ききりました。しいて言えば、あわしまもロープウェイが老朽化で停止して直していないです。徒歩で山頂はちょっと厳しいです。全般的に伊豆半島そのものが寂れています。観光業は厳しい模様。ここに限らずですが。
ま、伊豆高原と伊東は違うんだけど、観光する場所はその中央にあるのでどっちからでも行けるんです。昔、家族とサンハトヤに泊まったことあります。プリンセステンコーのマジックショーを見ました。ただ今の海底温泉はだいぶ寂れているそうですよ。
最近、魔太郎がくる!を復刻版で買い揃えたんですが…規制が酷過ぎる。魔太郎が一人旅していて山荘でナチスマニアのおっさんに捕まって拷問されるエピソードが載ってないです。復刊ドットコムの分かってなさには、ほんと泣かされるよ。