井上雄彦展
エロ本は捨てるまでが遠足です。ベレー帽です。こんばんわ。
さて以前会場まで行って入れなかった井上雄彦展ですけど先日行ってきました。とりあえず会期が終わったのでそろそろレビューを書こうかと思います。極力ネタバレはなしの方向で。美術館は撮影禁止なので当然写真もありません。
いやあ混んでましたよ。入場チケット持ってても結構待ちました。客層は当然ですが若人ばかりです。大抵の美術館だと有閑マダムとか品の良さそうな薄紫の白髪の御婦人を良く見掛けるものですが、今回は見かけませんでしたね。
さて内容なんですけど事前情報があまり公開されていなかったのと公式のサイトが、重いFLASH多用でアート的ではあるが情報収集という意味では○○だったので、先に行った知り合いに聞いて取り合えずバガボンド読み返しておけということだけ聞いて全巻読破して行きました。展示内容については事前情報無しでした。
行ってみると俺が予想していた普通の原画展ではなく、そこにあったのは壁に貼られた漫画でした。それも恐らくこれはバガボンドのエピローグにあたる話ではないかと。
最初の数ページは普通のB4原稿でしたが、途中からは壁一杯のメートル級のコマだったり、ペン画だったり墨画だったり床に実際の砂が敷いてあって漫画のコマの砂浜と繋がっていたり、大きさはまちまちでした。空間漫画といった感じでしょうか。
絵画としても見れる素晴らしい出来栄えでしたがやはり漫画として読むのが正しいだろうと、私は普段漫画を読んでる自分のリズムで回りました。ですから渋滞してるところをどんどん抜きながら行きました。
そこで思ったのが移動は歩きなので、階段とかだとやっぱりちょっと無駄な間が空いてしまう。
周りに人が居ては落ち着かないwww泣いたり笑ったり出来ねーwww
でもそれを差っぴいても凄かったです。普段の単行本よりでかい分、物凄く迫力があって良かったです。
内容には大変満足しました。1500円と安かったですし。
ですが不満がないわけでもありません。
一番の問題は、なんで本編終わってないのにエピローグ見なきゃいけないんだ!って事です。幾ら作者だからってなんでこんなネタバレみたいな真似を…。
もう最終章に入ったんだからあと少し待てばよかったのに…。
もう1つは、こんなにフリーダムな空間漫画にしてしまっては単行本に落とすには難しいということ。
幸いにも私は関東ですから見れましたけど、だからといって全国に居る読者さんを地域差別するような振る舞いは嫌いです。自分だけ良い思いをしても少しも嬉しくない…。
一応これ美術館のレイアウト決めとかから密着したDVDが後で発売されるようですが、果たしてそれで代用になるのかなぁ?まず空間ありきでそういう風に絵が描いてあるしなぁ。
あ、ちなみにこの上野の森美術館と言うのは前にガンダムの時にも行きましたが、美術館と言うよりスペースなので企画ごとに間取りとか仕切りとか全部白紙にして作り直しなんです。ですから今回も直接壁に書いちゃった絵とかありましたけど、会期が終わったら全部取り壊すはずです。
(以前も廃校でスラダンのその後の黒板漫画イベントとかあったけど最後どうしたんだろう?DVDまだ買ってないから分かんないです。)
最後の不満は欲しくなるグッズが売ってなかったことですね。DVDや画集はアマゾンでも買える物ですし、Tシャツがなぁ。Tシャツ買おうと思ったんですけど図柄がデザインに走りすぎてて、私は欲しいとは思いませんでした。一緒に行った知人も買いませんでしたし。
伝七郎シャツがあれば買ってたなあ。(私が一番好きなのは伝七郎。)
ユニクロと提携してくれないかなぁ。
こんなとこで愚痴ってもしょうがないので一応、この辺の不満点は井上先生にメール出しておきました。会場出口で井上先生に感想メールを送るQRコードみたいのがあったので。
メールの返事は来ましたがテンプレでした…。
うーむ残念。
DVDが発売されたら買うのでその時、追記します。