第44回日本SF大会HAMACON2
電車に乗っていると隣の会話が耳に入ることがあります。「あれ、なんだっけあれだよあれ?あーここまで出てるのにぃぃぃぃぃ。」とか。答えは分かっているのですが教えてあげる事が出来ないシャイな漏れが居ますよ。
逝ってまいりましたよ。横浜まで。
舞台はおしゃれタウンみなとみらいパシフィコ横浜。何か場違いな敵地に来た感バリバリです。カッポーが町を闊歩しております。
さて逝ってみてまず分かったのがそのSF大会の規模です。おそらくは2000人前後だったのではないかと、明日17日もあるのですが、ほぼ同じメンバーの同数かと思われます。コミケが1日20万人前後だと思われるので、それだけマイナーだといえるのかもしれません。なにぶんSFおたくは、おたくの頂点もしくは最深部になる為、その分のクオリティを期待したいところ。
メインホールでの開会式。MCはルリルリのコスプレをしていますた。
客層はそうだなあ、中高生は全く居なかったねえ。若くても大学のSFサークルくらいだから40過ぎたヤマト世代の第一世代オタクがメインなのかもしれませんね。ん?女性の比率?1:9じゃないかと。更にその9割が旦那らしき人物と来ている主婦層に見えたので残り1割。何故かすっぴん率が異様に高いです。髪の毛のキューティクルが足りないのが腐女子クオリティといえます。メイドさんの格好をしている子達は流石に可愛かったですが、まあ大学あたりのアニメサークルアイドルでしょう。すると一人で来てる女子の攻略対象は、なんと0。
凄いぞ!SF!モテモテだ!
多分、鉄道おたく大会よりひどそうです。あるかどうか知りませんが。
別にモテたくてSFが好きなんじゃない。俺はSFが好きなんだ。それは鉄道ファンも同じだと思います。サーファーとかバンドマンはどうか知りませんが。
てなもんで、内容に移ります。
結論から言えば、実に微妙。
うーん、例えるなら箱根彫刻の森美術館。普通の一般的な人間が彫刻を楽しめるかというとちょっと難しいというか困難。あそこは途方にくれた一般家族が足早に出て行く様を見るところです。そんな感じ。あとあの箱根辺りは熱川バナナワニ園、伊豆シャボテン公園とそういった難易度の高いスポットが多いです。、、、おっと脱線した。
敷居が高すぎる、楽しみ方が分かり辛いという訳で。SFおたくな俺が引くんだからまあそれ相応の覚悟で逝くしかないかと。
まず参加費が高い。事前申し込みはちょっと安くなりますが一日14000円です。客がキモイ。(まあ自分も含めます。というかイタイ。この俺がイタイと感じるくらいの凄いのがごろごろ居ますた。)
基本的には文化祭と変わらない。誰か知ってる人でも居ないと取り残される。内輪だけが楽しんでる感がある。
うーん。悪口はこのくらいにしときますか。褒めなきゃねえ。今後のSFの為にも。
さてどんな企画があるかと申しますと。
こういった講義室や会議室でもってトークショーがあるという感じです。右下の緑の帽子はできるかなのノッポさん。
他にサイン会や作家さんとのお茶会などがあり、非常にファンと作家の距離が近いイベントです。作家さんのファンの方には直接会って話せる機会は堪らないものでしょう。
他の企画は
ファンブースでが、シール交換、SFチェス、カルタ、など 俺は不参加だったのでどうなんでしょうね?一人の客には辛いですね。
ファン・プロ企画混在ですが俺が見てきたところで、まあそれなりに面白かった企画だけ紹介します。基本的に同時刻に複数企画が動いているので、俺は殆ど講義が分からないのを覚悟で触りだけで数を回りました。まあ途中中座するのにかなり勇気がいるのですが、、、、。
ほらあれだ、コミケで売り子さんに「どうですか?見ていって下さい。」と言われて読むけど、つまらないから買いたく無いが、売り子さんがジーっと見てる状態。買わずに立ち去ると言う、つまらないと言ったも同然な決断を迫られます。って普通の人、コミケいかないからわかんないなwwwwww。あれですよ。床屋でちょっと短く切られすぎたのに「よろしいですか?」と言われたときとか、電気量販店で商品の質問し終わってやっぱ止めたと思ってるのに店員がその場を離れないときとかの状況。
うはwwww例えナガスwwww俺、度胸ナスwwwwww
まあそれでも何とか興味あった企画は全部見たかな。それがBEREクオリティ!
少年画報社「ヤングキング」作家の妄想で書いてみよう!
プロの漫画家さんたちにお題を出して即興で妄想絵を描いてもらう企画。999の車掌さんの中身はどうなっているのか?等の難しいお題でした。
クラシックSFを語る部屋
SF作家の山本弘さん(最近は、と学会の活動のほうが有名)のトークショーでした。発明博士ものが無くなった理由やら、当時では正しかった学説が今では否定されている為、有り得なくなってしまった物などの話。
ざ・がーどまん
現役警備会社の人がSFやドラマなどに出てくる警備員の間違いなどを語る企画。
地球TV
他所の国のSF事情。日本のSFやアニメの、あちらの国での放映の話とか。
やおいパネルディスカッション6
やおいという文化についての討論会。これが一番白眉かと。
池袋辺りが乙女ロードとしてマスコミに取り上げられ始めたことや。萌え、やおいといったオタク語の、一般あるいは外国への説明の仕方の話。
萌える都市秋葉原という本で有名な森川嘉一郎さんの話(うろおぼえですが)
萌えについては、諸説ありますし定義すれば否定意見出るのを承知の上で、かつ文化庁あたりから予算出させる為に、
日本の文化であるところの、わび、さび。それに続く言葉だと。つまり「わび、さび、萌え」であるとの話。これで何とか騙してwww予算獲得してヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展、日本館の方は上手くいったとのこと。
ちなみにこんな展示だったらしいよ。日本館は。
あとは女性作家さんによる、やおいにおける女性の心理状態の心理分析論。本物のハードゲイには引く癖に二次元ではもう堪らないと言う心境とかの解釈など。まさしく説明困難な難しい概念の討論でした。
ちなみに余りにも難しいその概念は、他所の国でも翻訳出来ず、結局、攻め×受けなどは、まんま「seme×uke」と、芸者、ハラキリ、攻め×受けと新たな国際語となったそうです。
あとは以前事件になったコミケで売ってた同人誌のピカチュウ×サトシのやおい本を任天堂が訴えた話の裏話などを聞きました。
大してエロくも無く、たかだか300部くらい刷った同人誌で100部くらいしか売れてない、普通の会社勤めの素人さんの家に20人の京都府警がいきなり押しかけて26日間、警察署に拘留。弁護士を呼ぶ知識も無く、有罪。家族親戚から勘当、絶縁。会社は首。アパートも追い出されたそうです。
(こっからは漏れの感想)この事件は漏れも知ってましたが、その後は報道されなかったので今回顛末を知って驚きました。
著作権がらみで同人誌を何とかしたかったのは分かりますが、任天堂も京都府警も、やり方が全く馬鹿すぎて話にならないですね。
他人様のエロ同人を勝手に書いて年収数千万稼ぎ、しかもつい数年前までコミケの莫大な金の流れを税務署が把握してなかった為、税金すら払ってなかった大手サークルさんに訴訟起こすかコミケ運営サイドに話もってくかなら、まあ問題提起になってグレーゾーンの決着にもなったかもしれませんが。
今の所はキャラクターに肖像権が無い為、自分の絵で書いてる限りは、著作権侵害にはギリギリあたらなかった筈です。まあ裁判官の解釈によっても違うのでしょうが。まあ利益も出していない素人さんに手を出しちゃいかんよ。
まあ、俺も大手のエロ同人誌読むけどな。
まあそんな感じで、やおいをテーマに、1時間半くらいのディスカッションでした。その内の30分くらいしか聞けてないのですし、俺の感想書きすぎてあれですが、まあ雰囲気だけでも。
海外のすごいアニソン
いわゆる勘違い日本系です、あちらの国での微妙に間違ってる特撮やアニメの映像に突っ込みを入れていくと言うトークライブです。
俺が見たときはあちらでの戦隊物パワーレンジャーの、トンデモ映像ですね。
差別団体が多くて配慮の結果、あらゆる人種を入れたため10人くらいになっちゃったとか、男と女の数が同数とか、俺も噂は色々聞いてましたが。
で、実際に見たのは海外でも一番人気があるリーダー(赤)が歴代全員集まって敵を倒す内容の回。赤レンジャーばっかり15人くらい居てwwwすげえ熱血で暑苦しい赤の連中の絵が異様で爆笑物でした。映像は無いです。すみません。撮影禁止な決まりでしたから。
萌え株講座 番外編
最近経済紙や経済ニュースなどで森永卓郎あたりが騒いでいる萌え市場についての、株式によるアプローチ。確かにコナミの「ときめもファンド」とか、どこかの「アイドルファンド」とかの話は漏れも聞いたことがあります。で、実際にブロッコリー(デ・ジ・キャラットのでじこで有名な会社だにょ)の株を7万株かって株主総会に行った方の話や、バンダイの株主総会を見に行った人の話が聞けました。ブロッコリーも大変だなあ、とか、バンダイ本社には池田秀一(シャアの声優)の声で喋るエレベーターがあるなどの話でした。あとは株主優待で例えば株主優待ロゴ入りたまごっちとか何らかのプレミアグッズが手に入るケースがあるとの事。
まあ、他の企画はあんまり、、、というか更に入り辛かったと言うか、俺が面白さを拾い出せなかったと言うか。わかんね。
まあ全体的に何処がSFなんだという気もしますが、それはそれSFオタクである前に、オタクですから仕方無いです。
最後に一つだけ、皆様、自分が年をとった時の事を想像した事がありますか?
明石屋さんまなんかあれで50くらいだそうだし、舘ひろしは60近い、ジャッキーだって50過ぎてんのに大アクション。年を取っても渡辺謙とかモーガン・フリーマンとか、いかりや長介みたいに格好良く歳を取りたいなあと思いますよね。
今回のSF大会でへこんだのは、秋葉では余り見かけない40過ぎてるオタク(まあよく探せばアキバにも居るんですが)つまりオッサンオタクを沢山見る機会に恵まれました。
40過ぎてもピザデブで、アキバ服、油ギッシュ。そして禿げている。多分独身。という見たくも無い未来(デストピア)を見た気がしました。今の所、漏れは痩せてるガリオタで、頭髪も特に問題は無く(ちなみに親父は禿げている)、汗を余りかかない体質なのですが、多分このままの生活を続けるとああなるんだなあと。
と、夜中にポテチとコーラをつまみながら考えてます。