箱根で本当に見るべきもの


信長の野望ウォークのクローズドβテストに参加していました。新宿と上野の広大な領地を持っていたのですが、データは引き継げないことが分かりました。割とショックです。上杉謙信と武田信玄も部下にしていました。ベレー帽ですこんばんわ。


よーし、箱根ゴールデンルートも満喫したなぁ。最後にサクッと博物館でも見るか。

ははあ、また地方の中途半端な博物館だな。まあ一時間……いや30分もあれば回れるだろう。



あれ、ちょっと待ってでかくね?



あれ、やべえ。これ本気じゃん。いきなりチンタオサウルスとプテラノドンとは!

いや、プテラノドンって表記じゃないな。アンハングエラとトゥープクスアーラか。知らんけど。



クシファクティヌスまで! イラストでは見たことあるけど、これ科博にもないぞ。初めて見た。



げえええー。
アラスカヒグマ(コディアックヒグマ) 1992年時点での世界記録No4サイズ剥製。3.4m 400kg

身長的にはホッキョクグマ超えの最大クラスだけど体重が随分軽いですね。1t超えも稀にある。じゃあ冬眠明けかな?

それにしてもでかい!カタログ値でみるのとやっぱり違う。最大種の馬ペルシュロンを見た時くらいの衝撃です。

ここまではエントランスなので無料で見れます。この先に有料のチケットもぎるところがあります。

つまりまだ入っても居ないのに今、15:30です。閉館は何故か予想外の16:30まで!



この神奈川県立生命の星・地球博物館も、しっかり見たら3時間は必要!!

くっ!せめて17:00までやっていれば!



仕方ない。
マントルの説明とか鉱物は他所で見たことあるので捨てよう!



むむ、ギベオン隕石。これは触っておこう。くそっ!スルー出来ん!

ギャー、大迫力展示。 科博にもないちょっと凄い展示方法。

縞状鉄鉱石層とか知らん地層が天井まで!10mくらい高さあるんじゃないか。


ちょっと待て、何だこれ凄い!

神奈川県民として、週末家族で箱根や小田原に行く人なんて幾らでもいるし、お土産も相当もらうが、ここに行ってきた人なんて一人も聞いたことねえ。



ベリル(緑柱石)がデカすぎるし、イイ輝安鉱もある。こんにゃく石もあるなあ。とはいえ鉱物はおそらく科博と地質標本館の方が良いものがある筈だ、平成7年の後発だからもう残ってないはずだから。



ウミユリと恐竜の足跡化石。いやいやこんな地味なペッタンコの痕跡化石などで時間を食っては……
ずいぶん綺麗に残ってるなこれ!



おお、科博っぽい展示。 と思いきや、何かラインナップが変!

トビウオじゃなくてダルマトビ
だし、ウシノシタとかテンジクダツとかアカヤガラとか、魚類代表としてかなり軸がぶれている。 科博とか一般の博物館だと、大体最大種か知名度で選ぶと思う。



これを見るとこの博物館が相当尖がっているストロングスタイルなのが分かります。

普通にこれシーラカンスだと思うんだけど、
学名のラチメリア・カルムナエと表記してるんです。(ちっちゃくシーラカンス目ラチメリア科とは書いてある)

私は
たまたま四億年の目撃者というシーラカンス発見史を読んだことがあるので学名も知っていましたが、子供はおろか大人でも、キョトンとするんじゃないでしょうか。これが良いのか悪いのかは私には判断できない……。



おお、キリンじゃん。キリンは5mくらいだから(最大が5.7mとのこと)、やはり建物でかいし、なので普通キリン置かない。 科博は骨だったとおもう。昭和初期の歴史的剥製は筑波にある。



おお、これは吉本コレクションに負けてない。それに納得のビッグネームばかりだ。あっちは角のある鹿系が多かったからな!

と思ったらやっぱり!


カモノハシ・ハリモグラ、コアラ、オオアリクイ、ツチプタ、ヒヨケザル、クスクス。

むー、やっぱりこの辺マニア向けか!

おそらくだけど、科博と被らないようにしていないか?強い意志を感じる。


ただ俺得です。カモノハシは日本の動物園に居ないからじっくり見たかったんだ!

雄の後足の毒棘が見たい。コアラのペニスが見たい。だがもう時間がないのだ……



T-REXは骨格だけど、ケツアルコアトリスは再現モデル!再現モデルは熱い!

何故ならすぐに想像図が変わるから勇気がいる! 間違いを恐れるなという羽ばたきを感じるぜ。



うーむ、凄い板根だ。ボルネオのマメ科。



サル類は、かなりマニアック。サバンナモンキーの雄は子供だったからかで金玉が青くなかったです。残念!



昆虫類も充実。見せ方もラインナップも良い。定番もありつつも微妙に外しても来る。特に



このヨウカイカマキリは、あのニセハナマオウカマキリの仲間。 恥ずかしながら存じ上げなかったです。



プラチナコガネは定番だけど、ここの展示箱は銀色にこだわって集まっていた。特にギンジャノメはかっこいい。



新生代で日本と言えばの、デスモスチルスとパレオパラドキシアの骨格標本。ゾウはよく見なかったけどどうせナウマンゾウだろう。時間が無いので他所でも見れる。具体的に言うと秩父で見れるものはカット。



キノコと植物は全く見る時間がなかった。悔しい。
生体じゃなくて再現だったので常設で見れるのはイイネ。




これは問題のニホンオオカミです。ニホンオオカミの標本は世界で4体しかない。本物は科博と農大と和歌山とシーボルトかな。

こいつは模造剥製という聞いたことないジャンル。キメラなのかな?

科博の姿に慣れてるからちょっと強面すぎる。



ここは巨大な実物大図鑑コーナーで、ドラえもんの秘密道具にこんなのあったなという感じ。

ここは?でした。 今までのコーナーとさほど違いが無いような?本の体裁取ってますけど本じゃないし。


企画展はこの時は、





スズメだとかコイだとか。
 あまりじっくり見ない奴をたっぷりと! 割とスズメとか動物園で見たいよね。



当たり前に食っていた、あの普通のサザエが実は新種だったとかの話が書いてある。250年前の間違いがようやく直った模様。


もう!全部面白いじゃないか!この博物館!

知ってればもうちょっと時間作ってきたのに!あと3分しかない。展示解説本を買って終了。全然消化不良だ。また来るぜ! ヨシ!

TVの旅番組じゃタレントが箱根にしょっちゅう行くくせに一度も紹介してねーじゃねーか。

これほどの博物館が、平日は地元の小学生の遠足とぶつからなければ貸切状態らしいぜ?

まず観光地にあるのが良くない。 そりゃみんな大涌谷と海賊船に行くわな。

観光地の無い所にこそあるべきだ。

そして何より名前が良くないんだよ。
神奈川県立生命の星・地球博物館って言われてもなぁ。地球博物館ならいいんだけど、生命の星ってところがエコ活動家っぽくて嫌。

普通に神奈川県立自然史博物館が一番良いと思うが、確かに世間的には弱いかもしれんね。



よし、それなら、よしもとおもしろ博物館に変えたてみたらどうだろう?

いや、いっそ、
神奈川県立ペイペイドーム博物館にしようぜ!ヨシ!