ベレベスト SLGゲーム編
時折、無性に、がっつりとしたSLGをどっぷりとやりたくなる時があります。仕事なんか休んで死者の宮殿99F目指したり絢爛舞踏勲章を目指したりする時は至福の時間ですよね。こんばんわ、ベレー帽です。
ひょっとしたら、何かの縁でSLG大好きっ子なアナタが見逃しているかもしれないかもしれないので、私ベレー帽が好きなゲームを紹介しちゃいます。あ、SLGに限らずに名作全てを折を見て。
ほんとゲームも無駄に数ばっかりだなあ、薄まって偶然に名作に当たる事は無いのであるよ。
伝説のオウガバトル
言うまでも無く傑作ですね。いわゆる剣と魔法のファンタジー系SLGです。ユニットの種類の多さでは続編のタクティクスオウガよりも多いです。夜になると棺桶に入っちゃうヴァンパイアとか、敵の体力半分削るパンキプキンヘッドとか物理攻撃を殆ど受け付けない最強ユニット、リッチとか編成してるだけで時を忘れて何時間も経ってしまいますです。
このゲーム特徴的で面白いのはカオスフレームの存在で、自分よりも弱い敵を倒し続けると属性がカオスに傾くところです。カオスに傾いたPTで敵に占領された街を開放すると住人が不満を感じて全体カオスフレームが下がるので、主人公たち開放ユニットは手を汚さずに良い顔をさせておいて、殺戮部隊を別に作り裏で敵を狩りまくるというのが正当なプレースタイルです。戦争って言うのは所詮、政治家みたいなものですね。
こういったSLGと言うのは何気に見えないシステム面で作者の思想がハッキリと分かります。魔法優遇とか肉弾優遇とかの思想。ちなみにドラクエは肉弾優遇。シムシティのシド・メイヤーは原発優遇しますね、火力発電とか使う気無くなる、シムシティやると原発マンセーになりますw。
またこのゲームはHEX(大戦略でおなじみの六角形のマス)を使っていません。ですからフィールドでの敵との接触判定が難しい場合があり、道を塞ぐ為に複数ユニットで壁を作ったりしなければいけなかったりします。あと珍しくリアルタイム性を採ってまして、それがまた面白い要素でもあり面倒くさい要素でもある訳です。夜になるとライカンスロープ系は狼男などの獣人変化しますし、能力値も変わるキャラも多いようです。SLG好きなら避けては通れないシリーズです。
問題があるとすれば、シナリオがイベント発生条件が厳しく、かつノーヒントなので攻略本必須なところですか、まあ攻略HPでも良いですが。
タクティクスオウガ
上で紹介した伝説〜の続編です。今度はシナリオ重視の作品になっています。またリアルタイム制から各ユニットのWIT値による行動順ターンバトルへと変化しています。画面もHEXでは無いですが高さの概念のあるクォータービューになりました。このゲームは補助魔法が最強でして私の感性にピッタリ合います。(ドラクエは補助魔法の ほ の字も分かってないよ。)石化の魔法マンセーです。
ユニット種類は減ったのでちょっと編成の奇抜さは少ないですが、それでも編成は楽しいです。俺は常に魔法偏重PTです。実はその為に最後のボス戦が魔法の効かない敵?魔法抵抗が高い?だったので完膚なきまでに敗北したのは内緒。
さて、このゲーム、システムも良いのですが(癖が少なく、最高の部類に入ります。)それよりもシナリオがヘビーです。ゲームとは子供だけががやるものでは無いと言わんばかりです。
ゲーム序盤で、いきなりヘビーな選択肢が出ます。一章のタイトルは「僕にその手を汚せと言うのか」内容はネタバレになりますが、足手まといの民衆を開放軍の士気を上げるために殺して利用しようと言う選択肢、それに同意するか、しないかです。通常この手の、ゲームの選択肢というものは竜王の仲間になるとかと一緒で選択に意味が無いのですが(普通に考えて当たり前の選択肢で悩む必要も無い)まあ大抵の人は、民衆を殺せないと思います、普通断ります。ですが、このゲームではそっちのルートがカオスルートです。ロウルートが民衆を殺すほう。作者の思想がハッキリ出ていますね。このゲームではカオスは自由を重んじる、そしてロウルートは秩序を重んじる。従って解放軍にとっての選択を選んだ方がより秩序的なんです。深いです、子供に説明できません。こういった作者が本気で問いかけてくる選択肢は選びがいがあります。自分は1stプレイで一時間くらい悩んだ挙句に罪も無い民衆を殺しました。信念を持って。(ただ今またやれば今度は民衆を殺さないと思います。考え方が変わった。)この後も選択は無くとも重い展開を繰り返し終章に向かいます。
ああ誰か時間を下さい、またやりたいです。
高機動幻想ガンパレード・マーチ
あんまり聞いた事無い人もいるかと思いますが、口コミだけで大ヒットしたPSのげーむです。幻獣と言う生命体に襲撃されたパラレルワールドの地球が舞台です。さてこのゲームおそらくはオンラインゲームを意識して作られていまして一応クリア目的はあるものの自由度が高く、幻獣なんかほっといて恋愛だけして終わると言うことや整備士として裏方のまま終了も可能です。またNPCも性格づけのなされたAIによって勝手に動いており、やるたびに違うゲームになります。あとこのゲームの紹介でまずよく言われるのは二股を掛けると????されるというイベントです。ネタバレなので言えませんが。
特殊なゲーム過ぎて覚えることが多すぎるのが難点ですが(説明書が1センチある!!)それを乗り切れば、これもまた一生の宝となること請け合いです。
学園パートでかっこよさのパラメータを上げみんなと仲良くして固有スキル「狙いをつける」とか「食事に誘う」とか「密会」とかを習得して、毎日、士魂号の整備を行い軍備を整えたら、いざ戦闘パートです。
このゲームで私が特に気に入っているのは、他に類を見ないこの特殊な戦闘パートなんです。一応チュートリアルというか授業で戦闘の仕方は習うんですが、雰囲気だけ説明します。
基本的には先行入力です。入力フェイズで10マス分のコマンド枠があるので、それを埋めます。
FSRSMOKEMISS
こんな感じです。FSで前方切りのコマンドRSが右側を切る。そしてここのSが繋がりコンボとなってSMOKE煙幕散布そしてMISSで全方位ミサイル。こんな感じで先に一連の動きを予想して全部入力しちゃいます。そして左から順にコマンド成立順に行動が開始されます。敵は敵で別の行動原理で動きます。(敵は1ターン目に撃ってくることが多いので最後は必ず敵の射程から離れるのがコツ)
これ慣れてくると最高に気持ち良いんですよ。こう来るからああ動いてああなるからここでこうだって妄想してるとアドレナリンがドバドバ出ます。
あとシナリオもハードで作者の戦争に対する考え方が非常に面白いです。例えば普通SLGだと敵を殲滅すれば次のステージなんですが、このゲームでは敵の戦力の20%を倒せば敵が撤退を始めて撤退戦に切り替わります。これはまあ銀英伝とかの思想が入ってるのかもしれませんが、戦争では相手の20%倒せば勝利30%倒せば大勝利それ以上なら歴史的大勝利という感じらしいんですよ。(史実でも関が原の合戦でさえ戦死者は1500人にも満たなかったと言われています。勝利というのは全滅させることではないんです。)そういった単純ではない戦争というものの作者の捉え方がゲームのシステムやシナリオに反映されていて好きです。
ちなみにこのゲームも、攻略本ないし攻略HPあったほうが良いです、但し2〜3回やった後の話です。攻略にネタバレ要素が多すぎて可能な限り読まないでやった方が良いんですが、見ないと分からない情報が多いです。二週目プレイも裏技を使って全キャラプレイ解除しなくちゃ楽しめないし。(二週目は主人公の速水以外が選べますが、このゲームどういう経緯か未完成のまま発売に至ってまして全員分ある筈のシナリオが数人分しかないんです。その為二週目は選べるキャラが限られている仕様)あと、ネット上で世界の謎という要素もあるんですが、あれは俺好きじゃないので無視。そこまでハマッタ人は自己判断で調べてください。
ちなみに俺は、士魂号複座型に両手にカタナ装備して切り込んで敵を集めてミサイルで一気に殲滅するのがお気に入りプレイスタイルです。
そして芝村舞 萌えです。(*´д`*)ハァハァハァアハァ
あ、あとアニメ化もされているんですがアニメは良い出来だったです。世界の謎にとらわれていないで、きっちりとリプレイを描き込んだのが好感持てます。
バイトやめて無職だった時期に、ずーっとこれやってて一ヶ月ほど就職が遅れたました。このゲームが完成した状態だったら今頃俺はニートだっただろうなあ。
うーん、活字多いなあ。笑いも無いし。でもどうかご勘弁を、紹介するの趣味なんです。皆様が、くだらないゲームではなく良いゲームで時間を消費できますよう祈ってます。