最後の秘境



南米の奥地に秋葉原という電飾に輝く都市があるという。
そしてそこには
萌えがあるという。


我々藤岡弘、探検隊は山の手国境を越え中央線河を筏で東征した、するとその都市は確かにあった。
溢れる幼女の看板無数のガンダムが我々を歓迎していた。


べれ「藤岡隊長!前方に目標を発見しました。!」
藤岡「うむ、毒蜘蛛には十分注意しろよ。」
べれ「はい。」
足を踏み入れるとそこは密林のジャングルだった。そう、
ジャングル商法で有名なドン・キホーテだ。
我々はエスカレーターを使い上へ上へと向かった。
途中、ヤマンバなどの部族が用いるという呪術的な香水を買い求める藤岡隊。
藤岡隊長は勿論サムライウーマンだ。飽きっぽい俺は前のがまだ残ってるのに2種購入。

べれ「隊長!あれに見えまするは萌えがあるという言い伝えのメイド喫茶@ほーむかふぇでは?」

藤岡「よし、お前一人で行って来い!」


べれ「はい隊長!!!」

メイド「おかえりなさいませ♪ご主人様♪」

メイド「ただいま大変混み合っておりまして一時間は掛かってしまうと思いますが宜しいでしょうか?」
べれ「うぁ、た、隊長??、、、わかりました。、、、待ちます。カウンター席でお願いします。」

言い伝えによると、カウンター席とリビング席なる二つの祭壇がありそこで萌えの儀式を行うという。
メイドと称すシャーマンに話を聞けば、神聖なる儀式
萌え萌えじゃんけんは突発イベントでありリビング席で行うが毎回行うとは限らないとの事であった。きっと精霊の都合であろう。

30分の経過の後、私は祭壇へと足を踏み入れた。
レジにてドリンク@500円とゲーム券@500円を購入。このゲーム券なるものが神聖なる儀式を受けるには必要らしい。

、、、長い。途中、紅茶が紙コップで運ばれてきた。
席についてから何故か一時間も待たされた。どうやら今日は幸か不幸か又もオリジナルCD第二段の発売日で店の前でイベントを行っていてそちらに大量のメイドがいってしまい店内のメイドが不足しているとの事だった。
その狂乱の
宗教儀式は、容量の都合でお見せすることは出来ないが、まあ前回と大して変わらない。変わったのは最前列の常連がメイド服で踊っていたことくらいであろう。特攻と書いた鉢巻をしていたのも印象的であり神々しくもあった。
隣の二人組の客の番が来た。彼らは
自前の鼻眼鏡を持っておりおもむろにそれを装着していた。儀式への強い執着を感じる。また、彼らはメニューにない独自のゲーム「あっち向いて萌え!」なるものを提案していた。既にドン引きの俺がいる訳だが藤岡隊長の手前逃げる訳にも行かないのだ。
と言いつつも更に30分待った俺は、レジへ行ってもう帰るからやってないゲーム代だけ返してくれと要求。
結果?すぐに出来ますのでとのこと、、、蕎麦屋の出前並みの時間感覚、、、。これが現地時間って奴か。
でまあ、儀式、、、。トランプ、、、ババ抜き、、、スピード、、、。」
べれ「、、、あの、、、萌え萌えじゃんけんってのがあると聞いたんですが、、、。」
メイド「ええ、あちらのリビング席で突発イベントとしてやったりしますね。」
べれ「やり方だけ説明しては貰えませんか?」
メイド「、、、あの私まだ入って一ヶ月なのでまだあんまり出来ないんですよね。」
べれ「、、、そうですか。」

28歳の大の大人
が萌え萌えじゃんけんの説明を迫ると言う地獄絵図。何これ?何の罰ゲーム?

お金を払って罰ゲーム、これが大人になるってことかと納得するべれ隊員。その姿は輝いていた。輝きすぎて
周囲はドン引きだ。

べれ「た、隊長!!!助けて下さい。!!!」

若者たちよ。君たちは今をどう生きているか。子孫の為、家族の為、国の為、世界人類の為、大志、大義、目的意識を持ち、目標を定め、使命に燃えよ。 大いなる挑戦の旅への基礎、土台作りに命を懸けよ。学問は重要な手段である。
世界に、国家社会に貢献できる真の国際的リーダーが今こそ求められている。国作りの基礎は人間作り、教育にあり。世界と日本の運命と未来は、子孫の行く末は、君達が握っている。今こそ立ち上がれ!!世界を、日本を、国を、未来を救え!!天空、馬、翔るがごとく・・・羽ばたけ!!

合掌

藤岡 弘、
公式HP藤岡語録より


べれ「、、、隊長。日本はもうだめぽであります!!!」


地球最後の秘境、秋葉原。今回我々は「萌え萌えじゃんけん」を見ることは叶わなかったが確かにそこに萌えは存在するのだ。