ベレ旅 エジプト編その4 Who are you?
馬引けー! ナイルの娘はいずこ! べれファラオです。こんばんわ。
ナイルクルーズまとめを挟みましたがルクソール観光の続き!
ルクソール神殿を見たところまでで終わっていましたが、オプションツアーで8kでファルーカ船体験とルクソール博物館見学に参加しました。
ファルーカ船というのはこういうもので、要するに動力は風のヨットという事です。 風さえ吹けば向かい風も横風でも前に進むことが出来ます。しかも結構十分なスピードが出ます。
基本的に古代文明というか、エゲレスの産業革命前は人類皆人力なんだけど、だからといってモーターボートも別の場所で乗りましたがエンストして冷や汗かいてますからな。 これ故障しないから。 布はガムテで応急処置できるし。ちゃんと縫い直してメンテすればずっと使える。 震災の時にオール電化で困るのはいつものこと。
うん。満足。 当時の船はパピルスを編んで出来ていましたが帆の仕組みはもう今と同じだったようです。 ファラオが乗る船も基本同じですが、漕ぐ奴隷(エンジンが)が搭載されているという違いと木造船であった事でしょうか。
エジプトって日本人には想像もできませんが木が生えてないんですwww ナツメヤシとかは生えてますけどスカスカの木なので木材っていう種類じゃあないです。古代からレバノン杉を輸入に頼っています。
そしてピラミッドの建材も現地で取れないので船で石切り場から運搬していたことを考えると、人類の最も重要な交通手段は船だということが分かるかと思います。
ルクソール博物館です。 昔のコメント見ると撮影禁止だったようですが、今はカメラチケット80EP?出せば(560円相当)撮影できますので絶対マストです。
そもそもこの博物館自体がオプションで基本ツアーから外れているくらいなのと、事前調査でも知名度も全くなく、ファルーカ船のおまけと思っていたくらいなのですが、
アクエンアテンの胸像とトトメス3世の胸像
トトメス3世の保存状態の良いレリーフ等があります。
昔の記事などにあるツタンカーメンの墓から出た牛の黄金マスクとかはもうありませんでした。
ただここで一番重要なのは私にとってはこのミイラ
18王朝の最初のファラオのイアフメス1世のミイラと
19王朝最初のファラオのラムセス1世のミイラです。
後にカイロの考古学博物館のミイラ室ではもっと大物のレジェンドのミイラが多数みられるんですが、それは完全に撮影禁止なので有料とはいえ大っぴらに撮っていいファラオのミイラってのはここだけでは?
ちなみに日本にもエジプトのミイラはあります。国立博物館の東洋館(撮影可)と非公開だけど東大が沢山持っています。まあファラオじゃあないです。
実はこの時、私、誰のミイラか聞いてなくて、そこらの平民のミイラだと思ってました。
べれ「Who are you?」
森元総理捏造ジョークじゃねえんだから!
で、今、慌てて調べて知った書いた次第です。
イアフメス1世は私知りませんでしたが、ラムセス1世は2世のお爺ちゃんでセティ1世のお父さんという事で、本での知識ですが知ってる人のミイラ!
その他の収蔵物についてはこちらの口コミが優秀です。
翌日!
メムノンの巨像
以上!
一応フォローすると昔は朝方に気温差の変化から鳴き声を発するという伝説がありました。古代から有名な観光地でしたがローマ皇帝が紀元200年頃に修復をしたら音が鳴らなくなってしまい観光客も居なくなりました…。
これの本来の目的は門番なので後ろに神殿があったわけですが全部他所で建材として使っちゃいました。そんな終わったところです。
そして遂にあの憧れの王家の谷!
ハワード・カーター! ツタンカーメンの応募いや王墓!
未盗掘のファラオの墓。 3000年前の封印は解かれた! それが今から!
王家の谷の3D模型。これはありがたい!
そして!混雑とかの事情(主に別の日本人団体との調整の意、客はこの時期少ない。)で来ていきなりツタンカーメンだ!
それは悪魔7超人! 違うよ!
KV62 King Valley 62番はツタンカーメンです。
これはこの旅で最も重要な観光地の一つだがここは勿論撮影禁止だ!
のでネットから
ここにはカーターの意向で、現地で眠らせてってことでミイラと金箔の第1棺が残されています。
有名な黄金のマスクはカイロ博物館にあります。純金の第3棺と副葬品もここにはありません。
しかーしここは金に目をとらわれがちだけど、重要なのはカーターの言うように手向けの矢車菊の花束とか副葬品には何があるか?なのです。要は葬式文化の古代の死生観という金銀じゃないものが重要。
黄金の第3棺は110kgもあるから溶かせば5億2千万だけど、それはただの現金だ…。 価値あるもので作らなければ溶かされることなんかなく残ったのに…。石材最高かよ。
さてここは、中ではガイドが入れないので我々だけで、現地の監視員が3人ほど居ます。
解説は大概の場合、そいつらが話しかけてきて懐中電灯で照らしてくれたり見どころの説明を現地語でしてくれます。
勿論、無料じゃあありません。 気持ちという名のチップをまあ1ドルで大丈夫です。
この手の小銭稼ぎは嫌がる人もいますが大人しく乗っかっちゃた方が双方お得です。 もし空いてさえいれば撮影も賄賂でいけるとか…。
それにしてもここが撮れないというのは痛い。(勿論知ってたが)、のちのピラミッド内部とカイロのミイラ室、ツタンカーメンルームも撮影禁止なので、私の旅行アルバムが歯抜け! 重要なところ何も撮れてないワロタwww
ここで撮影可能(有料)な状態の良い墓も行きます。特に思い入れの無いラムセスシリーズです。
ラムセス2世は水没とか修復終わってないので未公開です。
これもやっぱり団体ツアーで良かったのは、どの墓見ていいかガイドなしじゃ全く分からないところ。
全部は見ても仕方ないので良い所だけサクッと3つ回ってくれたみたい。
ラムセス3世
おお、ナイスアプローチ! 実はツタンカーメンって異端の王の息子で、9年しか統治してないし19歳で死んでる雑魚ファラオで、この19王朝のラムセスシリーズと比べたら、徳川家で言ったら誰?っていうか名簿から抹消されてるって話だから。
こんな立派で長いアプローチ無いですし、誰かの墓の曲がり角に作ったんじゃない?って言われてます。
やったぜ!
次!ラムセス9世
棺もミイラもありません。 というのも多分、全部黄金で出来てたから…現代に残ってないからとっくに溶かされているとみていいでしょう。
もっともツタンカーメンでさえ、当時のエジプトが流通している2倍の金を埋めてたっていうから、多分ラムセスだったらその10倍じゃきかないかもしれない。
歴史学者の間では、溶かしてエジプト経済に戻してなかったとしたらエジプト滅んでいたといわれていますw
ヌウト女神の空。
ミン神かな? シンボルは剥落している…。異教徒というかこれは観光客の好奇心のタッチによるものじゃあないかな。
というのもギリシャ時代から既に王家の谷は観光地になっていたので。
ラムセス4世の墓
ギリシャ時代の観光客の落書きです! 現代は一回砂に埋まってましたが、ギリシャ時代はこの辺の墓は空いてたので観光で出入りが出来たのです。
トトメス1世の時代からは王は葬祭殿とは分けて、ミイラをこの谷に埋葬して、分からないように埋めたとはいってもそれでもどうせ見つけられてしまうだろうという思想で、谷の入り口を警備員で24時間365日守るという方式に変えたのです。
でも滅んだので警備員が居なくなったとw でも今はまた居ますので本来の目的通りかな? いやミイラがもう無いか…。
ここは壁画の色彩も残っている! クワイエス!(イイネ!)
満足した…。 夢が叶うというやつですね。 ライトアップされているせいか色が残っているせいか、外にある神殿とかで見るレリーフとはまた違った感動がある。
次、お昼を挟んで、女たちの遺跡へ
ハトシェプスト女王葬祭殿です。
この人ですね。
思いっきりエジプト行きが決まってから読みましたw 今5巻までかな。 一番いい漫画はやっぱり王家の紋章だけど、ピンポイントでハトシェプストってのは珍しいね。 普通エジプトって言ったらクレオパトラを主人公にするからね。
ただやっぱりツアー参加者の殆どはハトシェプスト知らなかったです。
男装の麗人の女性ファラオって知ってさえいれば興味引くと思うけどね。
ちなみにこのハトシェプスト女王葬祭殿で91年くらいに無差別テロがあり、日本人含む大勢が殺されています…。
ここではプントの女王と左の可哀そうな驢馬のレリーフを見れば良いでしょう。 どちらも修復で本物は博物館へ。
この漫画を読むと、トトメス1世、2世、3世とセンムトと、ファラオの継承権が第一長女にあり、そのため近親婚をするという風習が分かります。 (王家の紋章でもわかるが)、この18王朝が古代で一番人気なのです。
この葬祭殿の建物自体は外からの見た目インパクトだけで、中はそんなには… 何に使ったかというと式典とかミイラ造りだったみたいです。 ここに埋葬されるわけではありません。
それは王妃の谷があります。
最も保存状態が良い墓と言われるネフェルタリ王妃の墓です。女王ではありません。ラムセス2世の正妻。
モチの論で撮影禁止。
オプションツアーで追加金18,000円です。 高い!それも鑑賞は10分のみ! うわぁ。という事で参加者は激減w そりゃそうだ。
日本のツアーがぼっているのでは?と調べると絶対に払わなきゃいけない入場料が驚愕の1000EPということで7,000円はエジプト政府に払っている。+王妃の谷自体の入場料が560円。 ということでガイド付きとホテルへの送迎と利益で、まあそんなもんかなと。 現地のツアーを組めば10,000円で行けるだろうけど、日本語ガイドは無理かなぁ。
イタリア人修復家による修復でオリジナルではないのですが、色彩が綺麗。なるほど当時の壁は全部白! エジプトの遺跡は殆ど仕上げはペイントなのでピラミッドも白! 今まで見た神殿も白なのですよ!
そういえば大仏も紫頭だったし陽明門もド派手だったし、パルテノン神殿は極彩色で古代はそれが当たり前で、木材の地肌とか、大理石を有難がるのは大英博物館とのせいかもしれないね。
結果としては私はネフェルタリ知ってましたが、名前も知らない状態で行くのならば行かなくてもよい値段かなぁ。 やっぱ高すぎる。
エジプトで有名な女性と言えば
ハトシェプスト
ネフェルティティ (今回は絡まず)
ネフェルタリ
クレオパトラ
ですけど、100人以上子供がいるラムセス大王が最愛の人としたので相当だと思います。名前自体が美しい人という意味だからねぇ。
好きすぎて、その娘(もちろん自分との娘だ)とも結婚してる。(エジプト素晴らしいな)
多分これくらいは…美少女だったのかも?
褐色美少女の聖地巡礼と考えれば18,000円の価値はありますね。
あ、忘れてた! …だって貴女有名じゃないんだもの。
ニトクリスはヘロドトスが言ってるくらいだから居たんだろうけど、兄弟の仇を、謀略で閉じ込めて溺死させ自らも焼死するというマジヤベー奴だし。
ちなみに俺FGOやってません。調べものすると引っかかってくるんだよ! あと同人誌でエロい目に合ってるのを良く見るんだよ! 調べちゃうんだよ!