成城学園前にあるＮＨＫ技術研究所一般公開に行ってきました。
基本的に見学に行くくらいなのでいつもは好感を持って見に行く事が多いのですが、今回は割と敵意をもって視察あるいは監査です。
展示の内容は将来の放送のことで、放送にまつわる最先端技術が見られます。おそらく世界トップレベルの潤沢な資金をもって開発をしているので、それこそ世界の最先端だと思います。
それによるとどうも今後は４Ｋを飛び越えて８Ｋになるみたいな話でした。
８Ｋに限らず４Ｋを越えたあたりから情報量からか、別に３Ｄ映像でもないのに３Ｄに感じるくらいに見えます。
私的にはそれは4ｋから起きるので8ｋはオーバースペックかなと…、あとずるいことに２ｋや４ｋには非光沢液晶使って、８ｋ映像には光沢の液晶（グレア液晶というのかな）使ってるので綺麗に見えるのはそっちの要因の方がでかいだろう…という印象。 私は夜のシーンやタイトルバックでキモオタが写るという不具合が起きるので光沢液晶はＮＧなんだな。
それにこのテレビは、どちらかというと薄型技術の展示です。
ドラえもんの世界だな…。 どちらかというと話のメインにはならない小物類ではありますけどね。
未来道具の真骨頂は地面を液状化して泳いだりする、発想力がぶっ飛んでる奴の方ですし。
4ｍｍって言ってたかな… これはまだガラス状なので巻くことは出来ないので、曲げられる有機ＥＬを引き続き開発中。ちなみにこれはＬＧ電子だったので、イラっとしました。
基本的に税金同然の金なんだから国内だけで回せと思う次第。
インターネットを使った双方向性のテレビ、検索ワードからこんなおすすめあるよとか、まあアマゾンがやってるような事とかなんですけど、根本的にテレビ屋のやることは絵空事でやりっぱなしかなと。
ＮＯＴＴＶの撤退とかも誰にでも分かってたし、金が無限にあると誰も責任取らないからなぁ。
ＤＶＤで言えばマルチアングルなんて消えてしまったし、テレビのＤメニューなんて全く使わない…。
紅白みたいな一大行事の時はＤメニューに情報入ってますけど、通常放送なんて何にもならないし３択のテレゴングとかですら普及してないし。 これも絶対普及しないんだろうなぁ。
３Ｄに関してはホログラムだったり、ＡＲだったり
色々な方式を試しているようですが、どれもまだ大きさが小さい上に画質も悪いかな。仮に出来たとしても３Ｄテレビの現在の寂れぶりを見る限り、どうせ皆すぐ飽きるなとｗ
良さそうな技術だったのはリアルタイムで
こうやってボールの軌跡を表示したり、
弾道予測もスピードも生放送できるという記述かな。現在でも録画とかタイムラグな放送では出来てますがこれはオリンピックに間に合いそうですね。ただ結局色々な側面から、生でやらずに1分くらいずらした方が都合がいいけど…
映像からの文字情報の読み取りや、難しい言葉の置換やら
クロマキー体験。
ＣＧキャラとのトーク用ロボット。
こちらは完全に技術系。
ホログラムＨＤＤや、素人には全く分からない電気信号系の改良。
触れる系の技術。 ちなみにこれは期待はずれだったなぁ。
ハコフグに触れるわけだけど、自分で動かせるのは座標だけで、胴体を触れた後、尻尾という風に動かしていくと幅が広がることによって大きさを体験できるという代物なんだけど、あくまでも動かせるのは座標系だけで、ハコフグの質感とかこちらからの握力とかの入出力は全く無し。
ハコフグなんかいいから、まずはおっぱいを作れよ。
総括するとこのイベントは案外楽しかったです。
勿論無料ですし、解説しているのも実際の技術者っぽいし質問にも丁寧に答えてくれます。
新国立より高い3400億の新社屋計画や、技術的に簡単なスクランブル放送には全く触れず、ユーザーに糞不便なＢ−ＣＡＳカードなど、まったくもってＮＨＫ自体は糞だと思いますが、 技術屋さんは普通に頑張っているみたいなので、特に悪い印象は感じなかったです。おそらくここが資金気にせず開発することによって民放にも安く広まる側面もあると思うので、むしろ頑張れと。
ただＮＨＫ自体には潰れて欲しい。もしくは私を雇って欲しい…
とりあえず2020年のオリンピックを8ｋで放送したいというのが計画みたいなので、当然今のテレビでは見えません。機器がアンテナから全部新規に必要。
ただ今回のは前の地デジと違い切り替えではなく、チャンネルを増やす形になるそうなので、私は現状放送で充分です。
Ｒｉｏとか貴志あいの、アヴィゲイルジョンソン級の女優が出れば８ｋの導入を考えてもいい。
今度こそマルチアングルと３Ｄも頼むぜ！
